ユー・シー・エルが新会社設立、越境ECを支える5本柱

ECのミカタ編集部

 株式会社ユー・シー・エル(以下、ユー・シー・エル)は、eコマース事業部が事業領域の拡大とさらなる飛躍を目指し、11月1日に新会社「株式会社ハイラインズ」(以下、ハイラインズ)を設立した。

日本の商品を世界に発信することが目的

 ハイラインズ設立の目的は、日本の事業者の商品を世界の舞台へと送り出し、認知を広め、今まで購入されなかったお客様との繋がりを生むことだ。ハイラインズは、中国の越境ECサイト「天猫国際」上で、旗艦店を運営している。その旗艦店では、ユー・シー・エルの自社システム「J-mallシステム」と天猫(T-mall)の「T-mallシステム」を連動させており、それゆえ、事業者はJ-mallシステムに商品登録をしていただくだけで商品をT-mall上に出品することが可能となるというわけなのだ。

 今後は、中国だけでなく、韓国・台湾・インドネシア等の他国の有力ECサイトにも展開していく予定だ。各国のECサイトとシステム連携していくことで、日本に居ながら自社製品を海外市場へ展開していくことができる。また、海外で事業展開する上で多くの事業者が悩むカントリーリスクを全てハイラインズが受け負うスキームを提供しており、事業者の不安を払拭する。

 なお、自社で海外進出が可能な大手事業者だけでなく、現時点では予定はないが、海外進出に関心がある事業者のサポートもしていく。

越境EC進出を手助けする「5本柱」

 ハイラインズが手掛ける越境eコマース事業には、以下の5本の柱がある。

【5本の柱】
・海外向けプラットフォーム運営
・T-mallへの出店サポート
・中国企業向け会員制サポートの運営
・ストリーミング生放送による事業者の商品PR
・マーケティング分析による商品開発

 5本の柱にある「ストリーミング生放送」とは、2016年7月に開始した中国消費者へ向けた番組であり、天猫サイトのトップページにて放送枠を取得した。これまで多数の事業者の商品を紹介し、大きな反響を得た。さらに、商品紹介のみならず、日本の文化や観光地なども紹介し、消費者からのコメントも増えつつある。視聴者数は回を重ねるごとに増え、放送中の「いいね!」ボタンのクリック数は最高40.8万に達した。

 現代、日本の商品を海外ユーザーが求めていることが多く、そのニーズに応えて越境ECに進出するECが続出している。しかし、越境ECに進出する際には、商品の出品方法や宣伝方法などの不安な部分が多い。それらの不安に対し、越境EC進出を全面的にサポートするのが「ハイラインズ」なのだ。越境ECの興味・関心が高い今だからこそ、こういったサービスが要となるのではないだろうか。


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