ロコンドとMANGOが契約、デジタル型リアル店舗へ
靴とファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を運営する株式会社ロコンド(以下、ロコンド)は、スペイン発のグローバルファストファッションブランド「MANGO」と日本国内における独占契約を締結した。
ロコンドの2020年度売上目標を100億円に
MANGOは、1984年にバルセロナ(スペイン)に一号店をオープンし、ファッションアイテムをデザイン・製造・販売する国際的なブランドである。現在(※1)では、全世界2,202店舗を展開している。「LOCONDO.jp」では、このMANGOの商品を自宅で試着し、気軽に返品できる形で2015年から販売してきた。今回、より一層の取組強化を図るために契約を締結したのだ。
2017年度のMANGO国内の売上目標(自社EC、ロコンド売上、店舗売上を含む)は10億円、2020年度の目標は100億円を掲げている。
※1 2016年11月10日
ロコンドの4つのオンラインサービスを実店舗に導入
今回の契約では、ロコンドが得意とするECはもちろん、今後のMANGOのリアル店舗出店もロコンドが独占的に担う。現時点で決まっている契約内容は、以下の通りだ。
【契約内容】
1. [NEW CATEGORY] これまで販売していなかったMANGO MANやMANGO Kidsを来春から展開。
2. [BOEM] 日本国内のMANGO自社ECは今後、ロコンドが開発・運営する形に移行。
3. [e-3PL] 日本国内のMANGOの倉庫事業(店舗配送含む)は今後、ロコンドが全て運営する形に移行。
4. [LOCOCHOC] 日本国内の MANGO 店舗は全てLOCOCHOCを導入し、在庫シェアリングを推進。
契約内容の2~4に加え、現在、ロコンドが開発している「売上・会員データの統合管理を実現する、店舗簡易POS(仮称:LOCOSTO)」もMANGO店舗に導入する予定だ。また、ロコンドには、プラットフォーム事業として展開している4つ(※2)のサービスライン「BECS」があるが、MANGOはこのBECSを全て活用する、日本初のデジタル型リアル店舗になる予定だ。
※2 「BOEM(自社EC)」、「e-3PL」、「LOCOCHOC」、「LOCOSTO」
ロコンドは単なる靴とファッションのECではなく、ユーザーを「ほっこり。」と満足させる試着サービスやコンシェルジュなどの様々なサービスを提供するサイトとして人気を集めている。さらに、今回MANGOと手を組むことでECだけでなく、実店舗のサービスも強化していく。実店舗では、EC上のサービスを全て活用するという新しい店舗となるため、期待も一層高まるだろう。
ロコンドといえば、先日、日本経済新聞より、来年にも東京証券取引所に上場するというニュースが掲載された。まだ、公式プレスリリースとしては出ていないが、今後の展開に注目が集まる。