イー・エージェンシー、ASEAN進出強化と訪日外国人向けアプリリリースの背景

ECのミカタ編集部

 株式会社イー・エージェンシー(以下、イー・エージェンシー)は、ASEANを本拠とするI-COMM AVENUグループ(以下、アイコムグループ)と資本・業務提携し、ASEANにおける顧客企業のEC事業支援を推進していくことで合意した。

 同じタイミングで子会社の株式会社おかげと共に発表した新サービスと合わせて解説していく。

ASEANの顧客企業のECを支援、ネットワークをより強固

 イー・エージェンシーは2007年から中国上海に拠点を置き、現地企業のEC事業支援・デジタルマーケティング支援を行っている。その際に蓄積したノウハウに加え、今回さらにASEANで先駆的な実績を持つアイコムグループと提携することにより、ASEANにおける顧客企業のEC事業支援を強化拡大していく予定だ。

 また、中国拠点に続き、既に2012年からシンガポール・インドネシア(ジャカルタ)を拠点とする子会社EASG PTE. LTD.を有している。今回の資本・業務提携によって、東アジア・ASEANネットワークをより強固なものにしていく。

 一方、資本・業務提携をしたアイコムグループは、マレーシア・タイ・シンガポールを中心に、ASEANでは最も早い時期となる1999年からデジタルマーケティング事業を推進してきた。ASEAN諸国におけるマーケティング戦略づくり等のアイディアフェーズから、システム開発やマーケティング施策等の開発・運用フェーズ、データ分析等の分析・改善フェーズに至るまで、ワンストップサービスで提供している。

 ASEANは、過去10年間に高い経済成長を遂げており、今後も「世界の成長センター」として、その潜在力が注目されている。さらに、EC業界においても「有望な市場」として期待されており、今後もEC運営事業者が増加していくことが考えられる。それを支える存在がイー・エージェンシーとなり、今回の提携が今後のASEANのECにおける発展に繋がるだろう。

訪日外国人旅行客向けに「Kyoto OK」を開設

訪日外国人旅行客向けに「Kyoto OK」を開設

 イー・エージェンシーの勢いは、今回のアイコムグループとの資本・業務提携だけにとどまらず、子会社である株式会社おかげと共に、訪日外国人旅行者に向けて京都ならではの“おもてなし”を提供するスマホ用アプリ“Kyoto OK”をリリースした。

 Kyoto OKとは、京都市内の京町家ゲストハウスに宿泊する訪日外国人旅行客に対し、体験型京都の旅を堪能してもらうためのスマホ用アプリである。このアプリを通して、宇治茶摘み体験、清水焼陶芸体験、サムライ体験、風呂敷包み体験など、京都ならではの文化や暮らしに根ざした五感に訴求する京都旅行を提案していく。

 イー・エージェンシーのモットーは“おもてなしを科学する”であり、それが活かされたサービスが「Kyoto OK」なのだ。今後も訪日外国人旅行客が増加していくことが予測されており、こういった“おもてなし”があるサービスが活躍していくだろう。

 アイコムグループとの資本・業務提携、そして「Kyoto OK」の開設と勢いに乗っているイー・エージェンシーの今後の動きに注目だ。


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