ボーナスの使い道を徹底調査。今年は消費意欲が増加傾向か【カカクコム調べ】

ECのミカタ編集部

 株式会社カカクコムが運営する購買支援サイト「価格.com」は、2016年の「冬のボーナス」に関するアンケート調査を実施した。消費者の買い物の場としてEC店舗の需要が高まる中、消費者は冬のボーナスをどのように活用するのだろうか。

冬のボーナス推定支給額は増加傾向か

冬のボーナス推定支給額は増加傾向か2016年冬のボーナス推定支給額(全体)

 2016年冬のボーナス推定支給額は全体平均で62.3万円(前年比+1.7万円)となっており、若い世代ほど支給額が増加している。最も回答が多かった支給額は、30~50万円未満(11.9%)。尚、女性の平均支給額に関しては、前年より-5.5万円となっており大幅な減少が見受けられる。

 業種別にみると、最も支給額が多かった「金融業」は80.6%と前年比-1.7%ではあるものの、今夏(79.8万円)に比べるとわずかに上回っており、3期連続の減少傾向にようやく歯止めがかかる結果となった。

 また、勤務先の規模別となると大手企業の支給額が増加しており、最大で300人未満の企業が前年比14.0%増加している。

 では、消費者は冬のボーナスをどのように活用するのだろうか。

気になるボーナスの使い道は

気になるボーナスの使い道は冬のボーナス平均消費金額(複数回答可)

 支給予定額のうち、必要経費として引かれる、ローン返済、生活費補填、ボーナス一括払いなどの費用を除いた自由に使える金額を調査したところ、昨年の調査結果とほぼ変化が見られず、支給額が増加しても消費者が自由に使うお金に影響しないことが明らかとなった。

 使い道としては、昨年と比べてもあまり変わらず、「貯金」(75.1%)、「商品・サービスを購入する」(69.6%)が上位を占めている。また金額で見ると、「商品・サ ービスを購入する」が+7.7%、「旅行・外出をする(国内)」が+6.2%と、買い物や国内旅行といった比較的手ごろな消費項目にお金をかけようとする消費者の動きが見てとれる。

 一方で、 金融商品(投資信託、株式等)の「購入」「補填」が割合・金額ともに減少するなど、金額の大きい消費項目は減少傾向であることがわかった。

今冬のボーナスで購入する商品(ボーナス支給者全体)

 ボーナスの使い道で「商品・サービスを購入する」と回答した人に、具体的に何を購入する予定なのかを調査した。最も多かった回答が、17.7%の洋服・ファッション関連となり、続くカー用品(11.9%)、ノートパソコン(11.3%)と大きな差をつけている。

 ノートパソコン、PCパーツの伸びに関しては、Windows 7世代からの買い替えやSSDの大容量化、ブルーレイ/DVDレコーダー・プレーヤーはUltra HDブルーレイの登場などが影響していると考えられる。

 またゲーム機本体に関しては、「PlayStation 4 Pro」や「ニンテンドークラシックミニファミリーコンピュータ」など、注目ハードの発売により購入意欲が高まっているようだ。

 「ボーナス支給額」「商品・サービスを購入する」いずれも増加傾向にあることを考えると、今冬は例年よりも活発な購買行動に期待できそうだ。ただ、大きな買い物をするというよりも、手ごろな消費に留める傾向も感じられる。

 また、消費者が購入を検討している商品のジャンルを見ると、新しいものに対する関心が高いことが伺える。いずれにしても、ボーナス商戦を目前にしてECサイトには充分なおもてなしが求められそうだ。


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