VAIOの新BtoB特化ECに「FREX B2B 後払い決済」を採用

ECのミカタ編集部

 株式会社ネットプロテクションズは、PCメーカーであるVAIO株式会社(以下、VAIO)が新たに開設したBtoB特化ECサイト「VAIO ストアビジネス」に、あらゆるBtoB取引で掛売りを実現する決済サービス「FREX B2B 後払い決済」の提供を開始した。

BtoB-EC市場は拡大傾向にある

 まず、経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、平成26年の日本国内のBtoB-EC市場規模は、狭義(※1)196兆円(前年比5.0%)、広義(※2)280兆円(前年比4.0%増)に拡大している現状がある。また、EC化率は、広義26.5%(前年比0.6ポイント増)と増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展している。

※1インターネット技術を用いたコンピューターネットワークシステムを介して、商取引(受発注)が行われ、かつ、その成約金額が捕捉されるもの。
※2コンピューターネットワークシステムを介して、商取引(受発注)が行われ、かつ、その成約金額が捕捉されるもの。

 掛売り決済が困難であることから、BtoB市-EC市場の成長を阻害する要因にもなっていた。その問題を解決するのが「FREX B2B 後払い決済」だ。このサービスでは、与信、請求書発行、代金回収といった請求業務を全てアウトソースすることが可能で、万が一のみ回収発生時にも保証を行うため、非対面のECサイトにおいても簡単に掛売り決済を行うことができる。

BtoB決済特有の「掛売り決済」が可能に

 今回、「FREX B2B 後払い決済」を導入したVAIOは、「VAIO」ブランドのPCおよび周辺機器の製造販売を行っており、直営のECサイトも展開し、新規顧客の開拓も積極的に行っている。また、個人ユーザーだけではなく、法人や自治体、官公庁といったビジネスユーザーへの販売を強化する方針を採用し、今回、新たにBtoB特化のECサイト「VAIO ストアビジネス」を開設した。

 「VAIO ストアビジネス」のターゲットである法人や自治体、官公庁は、掛売りでの決済が習慣であるため、「FREX B2B 後払い決済」が採用されたのだ。

 法人や団体同士の掛売り決済では、支払い側の信頼度が問われる他、商習慣などBtoBならではの条件があり、非対面で取引するECでは難しいことが多々あった。しかし「FREX B2B 後払い決済」はそれを可能とした。この仕組みにより、売る側も買う側も安心して決済を行うことができるのだ。実際、既に900社超の企業に導入され、累計約60万社の企業が利用している。こういったサービスが広まることで、BtoB-EC市場も一層の盛り上がりをみせるだろう。


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