【FutureCartRecovery】カゴ落ちリカバリー広告でピンチをチャンスに

ECのミカタ編集部

 多くのECサイトは、ユーザーの「カゴ落ち」により、潜在的な販売機会を失っている。こういったカゴ落ちユーザーに対しては、メールでサイトへの再訪を促す事が効果的だ。しかし、これはユーザーが会員登録を済ませ、メールアドレスが分かっている状態などに限られる。

 株式会社フューチャーショップが提供するECサイト構築⽀援プラットフォーム「FutureShop2」には、カゴ落ちした会員にメールでECサイト再訪問を促進してくれる「FutureCartRecovery」という機能があるが、初回訪問者などの、メールアドレスを登録していない約70%の⾮会員や、メールを読まない会員へは、有効な再来訪促進対策が取れないという課題があった。

「カゴ落ちリカバリー広告」オプションで手軽に「攻め」のリマーケティングを

「カゴ落ちリカバリー広告」オプションで手軽に「攻め」のリマーケティングを

 そういった問題に対して今回新たに、「カゴ落ちリカバリー広告」オプションをリリースした。この「カゴ落ちリカバリー広告」オプションを導⼊すると、カート放棄された商品に限定したリマーケティング広告を、会員⾮会員問わず対象者の訪問先サイトへ表⽰可能になるという。今まで再アプローチすることが難しかった初回訪問客に対しても再来訪を促進できるため、売上機会損失の回復のみならず、新規会員獲得に向けた施策の1つとなる。

 導⼊も⾮常に簡単。「FutureCartRecovery」タグを「FutureShop2」で設定する以外は、ロゴのご⽤意や初回ヒアリングシートに回答するだけで運⽤開始が可能になる。サイズや商品毎にバナーを作成する必要はなく、ロゴと商品画像を組み合わせて⾃動的に⽣成してくれる。また、リマーケティング広告から購⼊完了後は全てのサイトで広告出稿が停⽌されるため、不要な露出を防ぐことができる。

手間は惜しんで、効果は最大に。諦めないECサイト作りを

 リカバリーメールのシナリオ配信による会員への⼿厚い再来訪促進に加え、「カゴ落ちリカバリー広告オプション」を導⼊することによりコンバージョン率が1.7倍に達したという効果も出ているという。こういったきめ細かいサービスが安価で導入できるようになったことは、EC事業者やマーケティング担当者にとってかなり工数の削減につながるはずだ。

 カゴ落ちは、実は「商品やサイトへの関心が原因ではないことが多い」と言われている。様々な理由が複合的に起こってカゴ落ちしていて、意図的ではなく不可抗力的な理由も少なくない。まだまだその段階で顧客の獲得を諦めてはならないのだ。「FutureCartRecovery」のように、カゴ落ちに対する効果的な戦略を構築して、ユーザーをサイトに呼び戻し、固定客化することを常に考えていかなければ、流れの速いEC業界では取り残されてしまうのかもしれない。

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