「Buyee」がユナイテッドアローズの越境ECを包括的にサポート

ECのミカタ編集部

 越境ECをサポートする代理購入サービス「Buyee(バイイー)」を運営するtenso株式会社(東京都品川区、以下:tenso)は、6月16日から新機能「Buyee Partners」によりUNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE (ユナイテッドアローズ オンラインストア以下、「UA オンラインストア」)の海外向けEC販売を包括的にサポートすると発表した。

 tensoは、海外販売対応を行っていない国内ECサイトの代わりに海外発送業務、多言語カスタマーサポートなどを行ってきた会社。現在、連携ECサイト数1,550以上、海外会員116万人以上で、海外転送サービス業界の中で最大規模の発送数を誇っている。2012年からは、ECサイトと商品データの連携をすることによって、翻訳、決済やカスタマーサポート代行などにも対応した 「Buyee」を展開してきた。

 これまでたくさんのECサイト事業者から「『Buyee』でも連携したい」との要望を受けてきたが、膨大な商品数を連動させ、かつ安心して利用してもらうためには多くの工数を要するため、スムーズな連動が困難な状況にあったという。

 その工数にかかる作業をtenso側ではなく、ECサイト事業者に販売したい商品を登録してもらうことで解決したのが「Buyee Partners」だ。国内向けECサイトの商品データをBuyeeの定型フォーマットに登録・アップロードすることで、海外対応ページの生成が簡単にできる。

「Buyee」で86の国・地域への販売が可能に

「Buyee」で86の国・地域への販売が可能に

 その仕組みを今回利用したのが「UA オンラインストア」だ。サービス提供開始時には、UAオンラインストアにて展開されるオリジナル企画商品約5000種の豊富なアイテムが対象となり、 tensoが発送を対応する86の国・地域への販売が可能となった。

 海外から「UA オンラインストア」へアクセスがあった場合、「Buyee」バナーがサイトトップページおよび対象商品詳細ページに表示される。同バナーを選択することで「Buyee」サイトに遷移した後、「UA オンラインストア」サイトは日本語・英語・中国語(繫体・ 簡体)の中から海外消費者が利用する言語で表示される。海外消費者はこの「Buyee」サイト内で商品を購入することができる。

 「Buyee」は独自の検品・配送保障を完備し、購入者が選ぶことができる豊富な配送手段(EMS/SAL便・国際小包・船便DHL)や、決済方法(各種クレジットカード・PayPal・Alipay・銀聯カード)を有している。

 さらに、ユーザーからの問い合わせに、EC事業者側と連携をしながら4言語(日本語・英語・繁体字・簡体字)で対応することが可能なカスタマーサポートも備えており、ユーザーが安心してオンラインショッピングを利用することのできる充実したサービス・環境を提供していることも特徴だ。

後続のEC事業者にも期待が膨らむ「Buyee Partners」での越境EC

 これらのサービスによってEC事業者側の任意のタイミングで海外対応を進行させることが可能になった。 今後は「Buyee Partners」においてEC事業者との連携を加速化させることに加え、スマートフォン対応やEC事業者がデザインのカスタマイズを可能にできる機能強化など、海外ユーザー・国内EC事業者様双方にとっての利便性向上を図っていくとした。

 アパレル業界などの流動性の高い商品や、商品点数が多い場合どうしても工数と費用がかさんでしまう。業界の中でも早い段階から越境ECの道を模索してきた「UA オンラインストア」の答えの一つが「Buyee Partners」との連携だったのだろう。今回の連携は参考にするEC事業者も多いはずだ。注目度の高い事業だけに成果を期待してしまう。後続のEC事業者の動向なども含めて推移を見守っていきたい。

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