オークファン、 「CASH」の価格査定・商品買取を包括支援。画期的判断は諸刃の剣

ECのミカタ編集部

 株式会社オークファン(東京都渋谷区、以下「オークファン」)は、買取アプリ 「CASH」を運営する株式会社バンク(東京都渋谷区、以下「バンク」)に対し、商品相場データの提供及び商品在庫買取等、包括的な業務提携を行った。

 オークファンは、「ヤフオク!」、「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」、またフリマアプリなど、オンラインでの商品実売データを日々大量に収集・解析し、相場データとして提供している株式会社。

 また、この相場データを活用し、企業の余剰品・滞留品・ワケアリ品などの「在庫流動化サービス」を行う株式会社SynaBizをグループ会社として抱えるなど、相場データの自社活用にも積極的に取り組んでいる。

 一方バンクは、個人の保有する商品を非常に簡単な手続きでお金に換えられる買取アプリ「CASH」を運営している。2017年6月28日のサービス公開時には、数時間で7,000件を超える査定と3.5億円の現金化依頼を受け付ける等、大きな影響を呼んだ。

 今回、CASHの査定機能再開・アプリ配信再開に際し、オークファンが自社保有の『相場データ』をバンクに提供し、CASH上での査定精度向上に貢献するとともに、ユーザから送られた商品の買取・流動化支援を行う。

画期的判断は諸刃の剣

 CASHは決められた商品カテゴリを選択し、商品の画像を送付するだけで現金化できるという非常に簡単な買取手続きが話題を呼んだ。しかし、カテゴリを偽れば、コーヒーの画像を送付しても2万円と査定されてしまうなど、査定の精度について問題が残っていた。

 改善策としてのオークファンとの提携は必然でもあり、他のECサイトへの反面教師例でもある。画期的なサービスは、話題を呼ぶとともにリスクの大きい諸刃の剣だ。この判断が吉と出るか凶と出るか、今後も注視しつつ、わが身を振り返るきっかけとすべきだろう。

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