フロムスクラッチの「b→dash」を新たに導入したのはシダックス〜ビッグデータの活用術

ECのミカタ編集部

 シダックスグループのデジタルマーケティングを支援するエス・アイテックス株式会社(東京都新宿区、以下シダックス)は、レストランカラオケ事業におけるデータの統合・基盤構築、そしてビッグデータを活用した One to One マ ーケティングの実現のため、株式会社フロムスクラッチ(東京都新宿区、以下フロムスクラッチ)が開発・提供するマーケティングプラットフォーム「b→dash(ビーダッシュ)」の導入を開始した。

 フロムスクラッチは、ビッグデータ×人工知能を主軸に事業を展開するデータテクノロジーカンパニー。現在は、マーケティングテクノロジー領域におけるソリューションである「b→dash」の開発・提供を中心に事業を展開している。

 「b→dash」は、企業が保有するユーザーデータ・広告データ・購買データなど、マーケティングプロセス上に存在する全てのビ ジネスデータを、一元的に取得・統合・活用・分析する SaaS 型マーケティングソリューションである。

 「統合」:プライベート DMP / DWH ほか、「活用」:MA / CCCM / レコメンド / WEB 接客ほか、「分析」:アナリティクス / BI ほかをはじめとして、あらゆる機能をオールインワンで搭載している。

「b→dash」導入前の課題

 国内大手のカラオケチェーン「レストランカラオケ・シダックス」は約 960 万人の“ケータイ会員”を保有しており、そのデータを活用しデジタルマーケティングに注力しようと考えていたものの、メールは店舗ごとの一斉配信しかできていなかった。そのため、顧客ごとにあったサ ービスを最適なデバイスで、適切なタイミングでアプローチが出来ていなかった。

 また、前述の One to One マーケティングを実現しようとするとデータの連携・統合が必要になり、工数が膨大にかかってしまうためリソース不足により実現することは困難であった。これらの問題により、既存顧客への適切なアプローチが出来ていないという課題が存在した。

今後の展望

 マーケティングプラットフォーム「b→dash」の導入により、これまで分散していた大量のビッグデータを一元的に取得・統合・ 活用できるようになる。

 また、以前よりエス・アイテックス社が活用していたアイリッジ社のスマートフォン向け位置連動型プッシ ュ通知ツール「popinfo」と「b→dash」を連携させることにより、来店状況、開封状況、位置情報等の取得したビジネスデータを「b→dash」で紐付けることができる。

 そうすることで、時間や場所などのより詳細なセグメントに設計したクーポンメールを自動配信するなど、アプリとメールでのクロスチャネルマーケティングが実現する。

ビッグデータの活用術

 マーケティングが日々進歩するにつれて、ビッグデータも日々その大きさを増し、処理のための工数が膨大になっていく。その問題を解決するために人工知能を活用したのがこの 「b→dash」だ。取得・統合だけでなく、紐づけ等の活用まででき、既存顧客への適切なアプローチができるようになる。

 まだまだマーケティングに改善の余地がある昨今、 One to One マーケティングを可能とするこの取り組みは先進的だ。EC業界を牽引していってくれるに違いない。

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