「らでぃっしゅぼーや」MSC認証水産品の販売を開始。大切にしたい「信頼」という名の絆

ECのミカタ編集部

らでぃっしゅぼーや株式会社(本社:東京都新宿区)は、2017年11月27日(月)より海洋管理協議会(以下MSC)の認証を取得した水産品の販売を開始すると発表した。持続可能な漁業のグローバル認証であるMSC認証水産品を販売することで、過剰漁獲の抑制や、水産資源の回復といった、漁業の支援を後押しをする目的がある。

 近年、日本の漁獲量の減少が止まらないという問題がある。1984年頃は、日本は1,282万トンと世界一の水揚げを誇っていましたが、2015年には469万トンにまで激減しました。その中世界的には水産物の需要が急激に増加している背景もあり、養殖施設も増え、自然破壊や環境汚染、稚魚の乱獲などが発生している。

 そこで生まれたのがMSC認証だ。世界の水産資源の回復を目指す海洋管理協議会(MSC)が管理する認証制度で、持続可能な漁業を目的としており、3つの原則(1、資源の持続可能性 2、漁業が生態系に与える影響 3、漁業の管理システム)を満たした漁業が取得できるもの。

 「らでぃっしゅぼーや」は2017年11月27日(月)より、そのMSC認証を取得した水産品の販売を開始した。過剰漁獲の抑制や、水産資源の回復といった、漁業の支援を後押ししていく。

 ユーザーとしても、MSC認証水産品を購入することで、持続可能な漁業を応援することができる仕組みになっている。すでに海外では約100カ国で販売されており、日本でもMSC認証製品の取り扱いは増えてきた。

長い目で見た事業の継続性

長い目で見た事業の継続性

 「らでぃっしゅぼーや」では以下3つの約束をユーザーに向けて宣言している。
1、「天然もの」は、国内の港に水揚げされたものを第一に取扱う。
2、「天然もの」は、海洋資源に配慮した持続可能な漁業によるものを尊重する。
3、「養殖もの」は、海洋環境保護に責任ある養殖業によるものを取り扱う。

 ECでは何かと「安さ」が独り歩きしていて、安ければ良いというショップも残念だが存在する。しかし、これからの時代は2極化が進むのではないかと感じている。変わらず価格面で勝負するショップと、「らでぃっしゅぼーや」のような独自のルートで独自の強みを持ってコアなユーザーに届けていくというショップ。

 どちらが優れているという話ではないが、ユーザーに「どう愛されるか」を追求していけばショップの方向性や持ち味は明確になってくるのではないだろうか。事業だけでなく、生産者や環境のことまで長い目で見ている「らでぃっしゅぼーや」の取り組みに「企業としての強さ」を垣間見た。

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