Oisix、らでぃっしゅぼーや社の株式を取得

ECのミカタ編集部

オイッシクスドット大地株式会社(以下「オイシックスドット大地」)は、株式会社NTTドコモ(以下「ドコモ」)と両社取締役会を実施し、業務資本提携および、ドコモグループである、らでぃっしゅぼーや株式会社(以下「らでぃっしゅぼーや」)の全株式を取得することについて合意した。

ミールキット専用のECサイトを年内目途に立上げへ

「安心安全」な農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開するオイシックスドット大地がドコモとの業務資本提携および、ドコモグループ、あるらでぃっしゅぼーや社の全株式を取得することについて合意した。

業務提携においては、ドコモとオイシックスドット大地が協業し、多種多様な商品を取り扱うミールキット専用のECサイトについて年内を目途に立ち上げる予定だ。

成長する『ミールキット市場』

成長する『ミールキット市場』

「ミールキット」とは、必要量の食材とレシピがセットになっており、食材を買い揃える手間や調理時間を省き、忙しくても手作りをしたいというニーズに応えるサービスだ。

同社によれば、米国のミールキット市場には150社以上が参入し、2025年までに350億ドル(3兆6000億円)まで成長すると予測されている。オイシックスドット大地が展開するミールキット「Kit Oisix」は、2013年7月より展開を開始し、2017年12月にはシリーズ累計出荷数が800万食を超え、3年前の同月と比較し、約18倍に成長している。日本国内でも共働き家庭が増え続けており、今後もミールキット市場の拡大が見込めるとしている。

両社の強みが融合する

両社の強みが融合する

オイシックスドット大地は国内におけるミールキット市場のリーディング企業であり、食材宅配・製造の機能やノウハウ、2700人の優良な生産者ネットワークを強みとしている。

一方で、ドコモは膨大な顧客アセットを保有しており、ABCクッキングスタジオやdグルメなどで培った食関連サービスに関する知見や資産を豊富に保持している。

両社のアセットやノウハウを活用し、買い物や料理の時間を十分に取ることのできない家庭をサポートし、日本の食卓をより良くする事業を展開することができると判断し、業務提携を行う方向で検討していく方針だ。

また、今回の業務提携と関連する取組みへの参画に向けて、2018年2月にドコモはオイシックスドット大地の第三者割当増資引受による3%の出資を行い、2018年6月を目途にドコモからオイシックスドット大地への社外取締役の派遣を予定している。

上記の業務資本提携と同時に、オイシックスドット大地はドコモのグループ会社の会員制食品宅配事業を展開する、らでぃっしゅぼーやの全株式を取得する。なお、本取得は関係当局の承認を得たうえで、2018年2月に実施予定とのことだ。

ドコモとのアグリ領域における協業の検討も

ドコモとのアグリ領域における協業の検討も

オイシックスドット大地は、らでぃっしゅぼーやを取得することで、実に550億円を超える売上規模となる。 同社は、らでぃっしゅぼーやを当面は子会社として経営しつつ、調達・購買・デジタルマーケティングなどの面でシナジーを創出し、収益性の改善を目指すとしている。

また、らでぃっしゅぼーやは設立当初、オイシックスドット大地が運営するブランド「大地を守る会」の支援を得ていたという経緯があり、事業内容だけでなく企業文化でも共通点があることから両社の人材面の交流も積極的に実施する予定だ。

2018年3月1日以降の、らでぃっしゅぼーやの代表取締役社長には、オイシックスドット大地の代表取締役社長の高島宏平が就任予定となっている。また、オイシックスドット大地とらでぃっしゅぼーやは、あわせて5100人(オイシックスドット大地:約2700人、らでぃっしゅぼーや:約2400人の合算値)の優良な農産生産者のネットワークを確保することとなり、ドコモとのアグリ領域における協業の検討も進めて行く方針だ。

拡大するミールキット市場を前に、生産者ネットワークなどを押さえるオイシックスドット大地と、巨大なモバイルプラットフォームであるドコモが手を組み、アグリ領域を含めた広範なフィールドで両社の強みが発揮されそうだ。今後の展開から目が離せない。

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