牡蠣・魚介類特化の会員制ECプラットフォーム『OWSマーケット』がサービス開始へ

ECのミカタ編集部

牡蠣など魚介類中心の会員制ECプラットフォーム『OWSマーケット』がサービス開始、

株式会社アイリンク(所在地:宮城県仙台市若林区 代表:齋藤浩昭、以下「アイリンク」)は、2018年2月15日、牡蠣を中心とした魚介類の会員制ECプラットフォームとなるサイト『OWSマーケット』をオープンした。

魚介類の専門業者が運営する『OWSマーケット』

魚介類の会員制ECプラットフォーム『OWSマーケット』は、生産者に対し、魚介類を扱うアイリンク社が提携、支援することで、専門的なITスキルを必要とせずにネット通販を行うことができるというものだ。

特に、今までは、ハードルが高くてネット販売を進めていなかった生産者、またはネットショップを立ち上げても、ネットでの集客方法が分からずに思ったように売上が上がらない事業者にフォーカスして展開する。

なお、ネット通販一括代行手数料として、月額5,000円と売上手数料20%がかかる(初期費用はホームページ作成料として30,000円)。

直接、飲食店に卸せる

直接、飲食店に卸せる取引フロー

牡蠣産業は、牡蠣に対する安定した市場からのニーズがある一方、海産物の宿命として、昨今の風評被害や気候変動などによる外的要因の影響を受けやすい。また剥き身生産中心の産地では剥き身価格の変動が大きいために、生産者の収入は不安定なのが実情だ。

このために生産者から、直接的に飲食店・小売店への卸販売や、一般消費者へ販売することで、安定した価格で販売することが切望されている。

そこで、『OWSマーケット』の利用によって生産者は、卸売市場や食材卸売問屋を通さずに、直接、飲食店に卸し、または一般消費者に販売できるようになるのだ。さらに、その際のネット集客販売代行は同社が行うという。

また今後、『OWSマーケット』では、既に同社が販売提携している生産者のうち20社の商品を出品する予定となっており、今年中に新規で80社増やし、合計100社の生産者の出店を目指し、牡蠣・魚介類に特化した会員制ECプラットフォームづくりを進めて行く方針だ。

生産者の顔が見え、かつ手厚いサービス

同社は、『OWSマーケット』の特徴とメリットについて下記のように発信している、

生産者の代わりにショッピングサイトを作成し、販売促進から、お問合せなどへの接客、注文対応、納品までの案内など、生産者に代わってネット通販一括代行サービスをご提供する。これにより、生産者は、Webサイトを作成したり、顧客への電話やメール対応をしたり、配送伝票を作成、代金回収のための請求をしたりといった煩雑な業務から解放される。

また、同社がアクセス可能な2万人以上の牡蠣ユーザーに対し、牡蠣・魚介類の販売促進を行うので、生産者は自らネットでの営業を行う必要が無い。さらに、クレジットカード会社など決済会社との契約や、ヤマト運輸との契約すら必要無い。注文があれば、同社スタッフが注文受け付けを代行し、商品お問合せも対応までサポートする。注文の翌日には印字されたヤマト運輸の送り状が届き、代金回収も代行するそうだ。

バイヤーにとっても、日本で有数の牡蠣生産者が出店しているサイトのアドバンテージを享受し、ワンストップで全国の牡蠣を仕入れられる点は大きな魅力だろう。なにより牡蠣生産事業者自らが運営するサービスなので、ネットでありながら、生産者の顔が見えるのも安心要因と言えそうだ。

巨大ネットショッピングモールがひしめく中、一線を画して特定のアイテムに特化し、より手厚いサポートと生産者の息遣いが聞こえそうなこのサービス。ぜひその成長を見守りたい。

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