EC業界News1週間まとめ〜IIJの新会社で増す電子マネーの存在感/ポイントはもはや仮想通貨のような扱いに?

石郷“145”マナブ(編集長)

こんにちは。
メディア編集部の石郷です。

さて、今週、読まれたのはこちら。
■【速報】楽天決算発表/ 国内EC流通総額は3.4兆円で前年同期比13.6%増
https://ecnomikata.com/ecnews/17877/
■【第1回】お客さんの電話に泣いた日、何かが変わった
https://ecnomikata.com/column/17874/
■スタートトゥデイが3件のプレスリリースを発表。
https://ecnomikata.com/ecnews/17915/
■SNSとの付き合い方を考える【ジャストシステム調べ】
https://ecnomikata.com/ecnews/17835/
■導入わずか3ヶ月で、Amazon Payが決済手段の20%に。
https://ecnomikata.com/original_news/17522/

IIJの設立した新会社とデジタル通貨の可能性、そしてEC

 最近、ネット上の決済に興味があって、いろいろな動向を見ていたのですが、1月25日、インターネットイニシアティブ (IIJ)という会社が、ディーカレットという新会社を立ち上げるというニュースがあって、注目しました。

 その会社は何をするのかというと、現金や電子マネー、仮想通貨など様々な種類の通貨をまとめてデジタル通貨としてネット上の一つの通貨取引所で一手に管理して、必要に応じて、好きな通貨を使いわけできるようにするものなのです。

 この会社には三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、ヤマトホールディングス、JR東日本、ビックカメラといった名だたる企業が出資していて、これらの会社の新しい決済の在り方にかける期待というのを感じました。

 つまり、この通貨取引所に電子マネーと仮想通貨と外貨を預けていたとすれば、支払いの際、この場面では電子マネーから幾ら、この場面では外貨から幾ら、この場面では仮想通貨から幾らと、もともと入ってきた経緯自体は異なるものの、出口の部分が統一化されて、結果、預けたものがボーダレスになり、支払いの場面での垣根がなくなるわけです。これより、様々な貨幣を持つことになった人たちの利便性が向上します。逆を言えば、様々な貨幣を持つことがこれからのスタンダードになって行くことを意味しているわけだと思うのです。

 ディーカレットに出資する会社に銀行がいるのは電子マネーや仮想通貨とより関係性を持ち相互にやりとりすることで現金の可能性を最大化できると考えているからでしょうし、仮想通貨を扱う企業も使われる機会が増えれば、それが利用者にとってのメリットが生まれやすくなり、更に使われる機会が増え、可能性を最大化できるでしょう。また信用も得られることになります。

 また、活用の面においても、ヤマト運輸などでは代引き払いをこの通貨の仕組みを使ってスマホでピッとやりとりできれば、配送員の作業も効率化に働き、生産性が向上するかもしれませんし、新たな価値を生み出すこともあり得ます。

 僕らが「お金」と思っていた紙幣や小銭は、スマホの中で置き換えられ、様々な貨幣価値を持ったものを一体化して、スマホを通して決済をする時代となるような気がしています。その証拠に一部ニュースで、日銀がデジタル通貨( e円)発行を明言したという話もありました。

ビットコインの導入も新たな決済の流れ

 特段、 ECとの関わりについては語られてはいませんが、おそらくそうやって様々な“貨幣価値を持ったもの”でネットショッピングする時代もくるのではないかと思います。これが当たり前になるかどうかはわかりませんが、家電量販のビックカメラはビットコインを導入していますし、EC業界でも、Eストアーはしっかりもうショップサーブで仮想通貨のビットコインを既に対応させています。

 EストアーはASPカートの会社のイメージが強いですが、カートと言うのも、石村社長に言わせれば、テクノロジーで新しいマーケットを生み出そうという中での産物の一つにすぎないでしょう。実はテクノロジーを使って価値を生み出す色々なサービスを提供し続けていて、今や通販総合システムを歌う同社の本質はそこにあるから、新しいテクノロジーの観点で何かを変えていこうという意識が他よりも強いように思えます。いい意味で“オタク”であり、先を見てビットコインにも何かを感じたはずです。仮想通貨でECもあり得るのです。

ポイントだってある意味、仮想通貨のようなものだ

 また、昨今、大手ショッピングモールやLINEなどでポイントが強調されていますが、これらもある一定の数、溜まっていけば、貨幣に相当する力を持つようになります。現金を持たずしても現金に相当する価値を持ち得て、それを使うことができると言う世の中になっていく事でしょう。銀行出身の楽天の三木谷社長も楽天スーパーポイントを仮想通貨のように使いたいと考えているのではないでしょうか。

 その点からも、現金が全てではない世の中はそこまできている気がします。また、今は各社はポイントを強調していますが、そのうち、楽天もヤフーも電子マネーの意味合いを強く説くタイミングがくる事でしょう。それもスマホの中で全てが完結するという時代がすぐそこだからです。

 そして、クレジットカードに限らず、楽天Edy、Yahoo!マネーなど各社独自の電子マネーで決済するようになっていけば、更に彼らの利益率は上がるはずで、それをお客様に還元するはずです。そこに電子マネーを使う価値を多くの国民が理解するようになれば、今より現金を使う人は更に減っていくでしょう。

 セキュリティ面が磐石となりつつある中で、ネットを使った日常とそしてスマホの台頭は、3000円くらいまではデジタル通貨、3000円以上ならモバイル決済(スマホを使ったクレジットカード)というように支払いを済ませる時代がやってくると思います。現に、僕はiPhoneにSuicaを入れていますが、現金を取り出さずしてチャージが容易となり、この上なく便利です。まさに財布のいらない、キャッシュレスの時代。そのようにして、ネットと決済の繋がりが深くなるほど、ECも今より一層注目を集めることになるんじゃないかなと思います。

もっとショップに近く、熱く

 最後に一言だけ。
 ECサイト「ノービアノービオ」酒匂さんによる新連載「【第1回】お客さんの電話に泣いた日、何かが変わった」がおかげさまでかなりの反響が得られています。今年は“もっとショップに近く、熱く”という考えで行きたいと思っていて、これは今年のその考えを示すその一発目です。このECをいい業界にしたいという想いは続きます。引き続きよろしくお願いします。

さて、今日はこの辺で。
笑顔溢れる一週間でありますように。
また来週お会いしましょう。

記者プロフィール

石郷“145”マナブ(編集長)

ECのミカタ 編集長。キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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