【Amazon】FBA料金体系/手数料を実質値上げへ。最善の対策法とは?

 Amazonはフルフィルメント by Amazon(以下:FBA)の手数料改定・料金体系変更を発表した。FBA料金体系および手数料は、2018年4月24日以降に発送の商品に適用されるとしている。

 FBAでは、出品者の期待に沿えるよう、迅速で質の高いサービスを提供するよう努めると同時に、業務の改善やコストの低減により低廉な価格を維持するよう努めてきた。しかし保管、フルフィルメント、輸送、カスタマーサービスのコスト上昇など最近の様々な環境の変化に伴い、今後も高いサービスの品質を維持していくためには、料金体系変更及び手数料改定を断行せざるを得ないとの判断に至ったという。

 FBA手数料の変更は、2018年4月24日から適用される。その日より前に注文された商品であっても、2018年4月24日以降に出荷される場合には、新しいFBA手数料が適用される。

 具体的に今回の変更でどういったところが改定されるのか見ていきたい。

FBA手数料改定・料金体系の変更点

1.)FBA配送代行手数料の変更
 以前は「出荷作業手数料(個数あたり)」と「発送重量手数料(出荷あたり)」で分かれていたが、今回の改定で「配送代行手数料(個数あたり)」のみに統合される。そして、配送代行手数料のメディアとメディア以外の区分も統合されている。



2.)在庫保管手数料の変更
 これまで年間を通して8.126円だったものが、1月から9月は7.8円、10月から12月は9円と期間によって保管料金が変わる仕組みとなる。物流が多くなる年末商戦に合わせて手数料が増額される格好だ。



3.)FBA商品ラベル貼付サービス手数料の変更
 小型・標準商品は19円、大型商品が43円だったが、小型・標準商品が20円、大型商品は50円となった。大型商品を扱う店舗にとっては大きな痛手となる変更かもしれない。



4.)納品不備受領作業手数料の変更点
 全体的に【20円~35円】の手数料増額となっている。どの不備が多発しているかを精査した結果の手数料変更だろう。日頃から不備の無いよう注意していればさほど気にすることはないはずだ。

販売力と利便性のバランスをもう一度熟考する必要あり

 FBAはAmazonのサービスにおいて、他社を圧倒する強みの一つだろう。これによって出品者は売れる商品の調達に専念できるため、EC事業者は使っているところが多い。

 しかし、こうした大手のプラットフォーム上で販売していくためには、こうした事実上の値上げ等にその都度対応していくしか無い。今回の料金改定でいわゆる「まとめ売り」が厳しくなったのは事実だ。これまで重量でまとめて手数料がかかっていたものが、商品一つ一つに手数料が発生してしまうためだ。

 販売力と利便性を追求していくか、自社で手間を掛けて発送するか、FBAを利用している事業者は再度熟考する必要があるといえるだろう。

FBA手数料の値上げ対策

対策としては、FBA納品代行を見直すのも手である。

FBA利用者はヤマト、佐川、日本郵便などを利用し、荷物を納品するケースが多いと思う。ECのミカタが提供する「FBA納品代行」は、シェアリングチャーター便で荷物を混載し、納品することによって、配送コストを従来より抑えている。60サイズ400円からとリーズナブルである。

見積りは無料なので、今と比較してみてはいかがだろうか。
https://ecnomikata.com/bizmatching/19686/