LINEを活用した夜間配達代行サービス「TODOCU」がリリース。まずは渋谷周辺から提供開始

ECのミカタ編集部

 Webサイト構築、システム開発などを手掛ける207株式会社(読み:ニーマルナナ、住所:東京都台東区)はLINEを利用した夜間配達代行サービス「TODOCU(トドク)」を5月23日より渋谷駅を中心とした地域にて提供開始すると発表した。

 昨今、ネット通販の利用増加などを背景に宅配便の取扱高は増加の一途を辿っている。同時に、日中は不在で荷物を受け取れない等の理由から、再配達件数も増加傾向している。再配達の依頼件数の増加は、配達業者の収益率の悪化や従業員の労働時間の長期化などを招き、社会問題化を招いた。

 配送業者各社は、コンビニ受け取りサービスの拡充、SNSで再配達を受け付けるなど様々な取り組みを行っているが宅配業者によって連携しているコンビニが異なり、受取店舗の限定やそもそも店舗受取に対応していないなど、画一的なサービスの提供が行われておらず、消費者にとって利便性が低い状況にある。

 そこで「TODOCU」は消費者に特に需要の高い「夜間の配達」「受け取りたい時にすぐ届く」になどのニーズに対応。配送と受取の仲介をすることで、昨今の宅配の問題を緩和することに貢献していくとした。

 「TODOCU」はユーザーがLINEで友達登録することでサービス専用の住所が発行される。利用者がその住所を通販等で利用することで、運営側が購入した荷物を一時的に預かり、夜間にTODOCU(トドク)スタッフが利用者の元へ届ける、というサービスになる。ユーザー登録、配達依頼、決済と一連の流れを自社開発済のLINEチャットbotを活用することで、効率化を図っていく。

<対応エリア>
鶯谷町、宇田川町、恵比寿、神山町、桜丘町、猿楽町、渋谷、松濤、神泉町、神宮前、神南、千駄ヶ谷、道玄坂、南平台、鉢山町、東、広尾、円山町)※2018年5月23日サービス開始時点

<料金>
配送手数料 500円(税込)/回
保管手数料 100円(税込)/週
月額利用料 1500円(税込)/月(予定)

ニッチなサービスがこれからのECを支える

 都心の忙しい現代人にはマッチするサービスかも知れない。現代人の生活は多様化を極めており、画一的なサービスでは対応しきれないことも増えてきた。そこに対して「TODOCU」のようなニッチなサービスはこれからの時代に必要とされてくる思考だろう。

 実際にこのサービスがどれくらい普及していくかは未知数だが、再配達問題を「ビジネスの素」と考えると、これから先、どういうアイデアが形にされていくのかは非常に興味深い。またそれがECを支えることにも繋がる。そうしたサービスを応援しないわけにはいかないだろう。

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