イケアが家具の買取サービスを強化

ECのミカタ編集部

イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長:ヘレン・フォン・ライス)は、家具の下取り・還元サービスをリニューアルの実施について公表した。

約3,800アイテム買取実績のサービスを強化

スウェーデン発のホームファニッシングカンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパンは6月1日(金)より、家具の下取り・還元サービスをリニューアルする。

このサービスは、2017年1月より全国のイケアストアで提供を開始し、多くのユーザーから支持され、1年間で実に約3,800の家具の下取りが実施された。今回、ベビー向けの対象商品(ベビーベッド、チェンジングテーブル、ベビーチェア)を一年以内に返却すると、期間に応じて最大で商品代金の50%をリターンカードにて還元するサービスを開始することとなった(購入後90日以内で50%、180日以内で40%、365日以内で30%還元)。

また、家具の組み立てに便利な電動工具各種も対象となり、90日以内に返却すると期間に応じて最大で商品代金の80%がリターンカードにて同じく還元される(購入後30日以内で80%、60日以内で70%、90日以内で60%還元)。

イケアの理念を具体化するサービス

イケアの理念を具体化するサービス

イケアは創業時から、コスト意識を大切な価値観のひとつに据えてきた。同時に、循環型社会実現が、ビジネスにもよりよい影響をもたらすことを信念として、展開を続けている。その方向性を実現するための、ひとつのアンサーが「家具の下取り・還元サービス」だ。

まだ使用可能な家具はもちろん資源であり、イケア自身が不要になったイケアの家具を引き取り、次のユーザーにつないでいくリユースのスキームは、エコとビジネスを両立させ、まさにイケアの理念を具体化する特徴的な施策と言えるだろう。

・サービス開始日:2018年6月1日(金)
※IKEA Touchpoint熊本は対象外。

・対象となる家具:ベビー用家具(ベビーベッド、ベビーチェア、バウンサー、チェンジングテーブル)および電動工具各種

イケアで利用可能なプリペイドカードで還元

サービスの利用手順は下記の通りだ。

◇STEP 1.査定申請フォームの記入
イケアのウェブサイト上で査定申請フォームに記入し、対象家具と購入時のレシートの画像を添付。

◇STEP 2: 査定額のお知らせ
査定が完了するとイケアから申し込みをしたユーザーに、査定額、査定額の有効期限、お客さま番号、持ち込み方法、持ち込み時の注意事項などをメールにて通知。

◇STEP 3: 家具の引き取り&リターンカードでの還元
組み立てられたままの家具および電動工具をストアまでお持ち込みいただき、リターンカード(イケアで利用可能なプリペイドカード)で還元。

変化する「所有」の概念

スウェーデン発のデザイン性あふれる手ごろな家具で多くの日本のユーザーの心をつかんでいるイケア。そのイケアが自社で販売する家具のリユースを強化する今回のニュースは、循環型社会の実現という流れに寄与することはもちろん、ユーザーをよりイケアのファンとして取り込むことが可能となる施策とも言えるだろう。

EC市場でもリユースの流れは、伸びしろの大きな分野として注目されており、それはフリマアプリや、サブスクリプション、シェアリングなどさまざまな新しいビジネスモデルの登場にも現れている。こうした動向は、消費と消費者のマインド、そしてモノの所有の概念とそれに紐づくビジネスの在り方そのものを変化させていくのかも知れない。

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