ファッション在庫のフリマサイト『スマセル』が出品者の海外展開支援のため松菱グループと連携

株式会社ウィファブリック/WEFABRIK Inc.(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:福屋 剛)が運営する、繊維・ファッション業界の在庫を企業間で売買できるフリマサイト「SMASELL(以下、スマセル)」は、出品者の海外進出を支援するため、松菱グループとの物流連携を開始したことを公表した。

出品者が行う国内外の様々な物流業務を代行

「SMASELL(スマセル)」は在庫を処分したい企業と特価商品を仕入れたいバイヤーをマッチングする企業間のフリマサイトだ。2018年8月に登録企業は1,700社を超え、国内トップ10に入る大手アパレル企業・商社・百貨店・リサイクルショップ等幅広い事企業が登録をする等、急速に拡大し続けている繊維・ファッション業界に特化した国内最大規模のフリマサイトとなっている。

今回、ウィファブリック社は、物流支援の面において、商業貨物の取扱いを得意とする松菱グループと連携し、海外販売に関する物流支援サービスを開始し、出品者が行う国内外の様々な物流業務を代行することで負担を減らし、海外出品への障壁を和らげることで、ブランド毀損のない在庫販売に乗り出した。

一気通貫のロジティクスサービス

一気通貫のロジティクスサービス

同社では、物流センターと輸送ネットワークを活用したメーカーの国内倉庫への引き取りから通関、海外への輸送まで一気通貫のロジティクスサービスの提供を行う。

パッキングリスト(P/L)・インボイス(I/V)・ビルオブレイディング(B/L)の作成といった輸送時に必要となる書類の作成が一切不要に、また、船や飛行機といった複合輸送により物量によって最適な見積もりを行うことも可能となり、スマセルユーザーへの手間を削減することで海外販路開拓の障壁をより一層和らげ、サイト上での取引を活性化するとしている。

またスマセルは、今回の施策に先んじて。2018年8月1日に東京海上日動と事業連携し、運送時の損害を補償する保険スキームを構築し、スマセルユーザーに安心・安全な取引環境を提供することでもサイト上での取引活性化を試みてきたところだ。

リユースEC市場に新たな価値の提供

同社によれば、繊維業界では、見込み生産や返品、不良等の理由で、年間約8,000万トンもの製品が廃棄処分されており、焼却による地球温暖化や、埋め立てによる異臭発生、土壌汚染など、深刻な環境問題につながっているとしている。

今回の施策で、スマセルを通して行われる取引において、国内外の物流の円滑化がさらに促進されるものと思われる。それを通して、同社とスマセルの理念がさらに加速され、まだまだ伸びしろが大きいとされるリユースEC分野において、さらなる価値を提供することになりそうだ。

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