【業界初】無料で越境ECサイトが作れる『arium』が登場

ECのミカタ編集部

Eコマース支援事業や翻訳事業を展開する株式会社SPとシンガポールで活動するSPECIAL & PLEASANT PTE. LTD.が、2018年9月20日に業界初の無料でオリジナル越境ECサイトの作成が可能な、越境ECプラットフォーム「arium」をリリースしたことを公表した。

越境EC市場は2020年には約109兆円規模に

SP社では世界のEC市場について次のように分析する。越境ECの市場規模は拡大傾向にあり、2016年では4,000億USドル(約44兆円)で、2020年には9,940億USドル(約109兆円)にも上ると言われている。

EC市場が成長している背景には「インターネット人口の増加」、「マーケットプレイスや物流システムの充実」、「決済機能多様化への対応」、「オンラインショッピングのインフラ整備」等が起因しているも考えられる。

その流れから「品質の良い商品を低価格」で購入することが可能になり、海外からでも安心して購入できるマーケットプレイスが成長しており、越境ECはいつでもどこでも利用できる環境が整い、越境EC市場規模は今後も拡大するとみている。

「配送」「言語」「集客」の面で参入にハードルがあった

「配送」「言語」「集客」の面で参入にハードルがあった

こうした極めて有望な越境EC市場だが、一方で翻訳と国際物流のハードルが高いことも指摘されてきた。同社では、市場への参入には大きく3つの課題があるとしている。それは、「配送」「言語」「プロモーション(集客)」だ。

まずは配送だ。日本では配送インフラが整備されており、多くの荷物は紛失・破損することなく事前に指定した日時に届く。しかし、世界はそのような国々ばかりではあない。配送時のトラブルはクレームに発展する可能性が高く、販売者にとって、商品が「いつ届くのか」「破損や紛失することなく届くのか」は重要なポイントだ。また、国際配送には国内と違って禁制品の項目などが多く、梱包方法にもノウハウが必要となる。

次に言語についだ。インターネット上で販売するには、世界的に知名度が高い商品を除き、多くの場合商品の魅力や安心・安全であることを訴求する必要がある。日本語が通じる国々では大きな問題とはなりにくいが、日本語圏外で販売する際には当然にして大きなハードルとなる。

現在では、販売国の言語へ自動翻訳されるシステムも存在するが、機械的な翻訳となってしまう為、本来の意図とはずれてしまうことやニュアンスが伝わらず購入者へ商品の魅力を十分に伝えることができないことも多くあり、翻訳家への依頼は別途コストやマネジメントコストがかかり運用が難しい面もある。

3つ目は、プロモーション(集客)についてだ。国内ではマーケットを熟知し、効果的なプロモーションができていても、海外では思うようにいかないことが多い。各国それぞれの文化があり、購入者の考え方も異なる。しかし、販促先のプロモーションノウハウが国内に存在することは少なく、手探りで状態を探っていくこととなる。

各種のハードルに対応し越境EC参入をより手軽に

各種のハードルに対応し越境EC参入をより手軽に

こうした越境ECへの参入時に発生する各種のハードルに対応するのが、無料で翻訳・決済・物流をワンストップで提供する越境ECプラットフォーム 「arium」だ。

同サービスは、業界初で初期導入費や月額費用0で、翻訳・決済・物流をワンストップで提供する越境ECプラットフォームとなっている。最短1分でオリジナル越境ECサイトの開設ができ、運用管理は全て日本語での対応ができるため、販売者は国内のECサイトと同様の運用が可能としている。

【arium主な特徴】

同社では、ariumの主な特徴として以下の点をまとめている。

◆[煩雑な国際配送は全て代行]
国際配送用の倉庫を用意し、商品の梱包・配送は全て代行。日本郵便と提携しており、販売者は指定倉庫へ商品を国内配送するだけで最適な国際配送が可能となる。

◆[選べる翻訳機能で質の高い訴求を]
商品やカテゴリは全て日本語で登録ができ、各言語への自動翻訳は全て無料だ。クオリティを求める部分へは人力翻訳をカスタマイズプランとして付けることができるので、質を落とすことなく購入者への訴求が可能となっている。

◆[決済方法の多角化]
WeChat Pay、Alipay、現地決済等ターゲット国やご希望に合わせた決済方法の導入が可能だ。

◆[海外プロモーションもサポート]
海外でのプロモーションも株式会社SPがサポート。越境EC運営ノウハウを活かし、ターゲット国への販促活動を行うことができる。

サービスを通して各事業者を強力に支援

同社が指摘するように、越境EC市場は今後も拡大の一途をたどるものとみられる。一方でその参入には、配送や多言語対応、集約の面で少なからずハードルがあった。

ariumはまさに、こうしたハードルに対応するだけでなく、経営基盤が必ずしも強固とは言えない中小事業者のニーズにも対応すべく、無料でサービスを利用でき、またサイト構築に関しても労力を削減できる内容となっているのは大きなアドバンテージだ。これから越境EC市場に参入しようと考えている事業者にとっては、有力な選択肢となるだろう。

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