マレーシアのEC利用率は日本以上?同国のショッピング事情を探る調査が実施される【アジアリサーチ総研調べ】

ECのミカタ編集部

アジアでマーケティングリサーチ・分析を行う、シンガポールの Asia Research Laboratory - アジアリサーチ総研は、18歳以上のマレーシア在住者103名を対象に、「海外のオンラインショッピング事情」に関する独自調査を実施。他国との比較と合わせて結果を公表した。

海外市場攻略のカギを探る調査

アジアでマーケティングリサーチ・分析を行う、シンガポールの「Asia Research Laboratory - アジアリサーチ総研」では、身近な事例を用いて様々な市場調査を実施。他国との比較を含めて分析・解明することで、海外の実態把握と海外市場攻略のカギを探るとしている。

今回は「海外のオンラインショッピング事情」に関し、マレーシアにてサンプルリサーチを行いましたので、他国との比較と合わせて結果を公表した。

【調査概要】

1.調査の方法:WEBアンケートによる調査方式

2.調査の対象:マレーシア在住者
(18 - 34才:69.2%、35 - 54才:27.9%、55才以上:2.9%)

3.有効回答数:103名

マレーシアのEC利用は日本以上?

マレーシアのEC利用は日本以上?調査データ(同社資料より)

【調査結果】

Q.以下の店舗(実店舗・オンライン)での買い物の頻度はどの位ですか?(単数回答)【n=104】


【調査コメント】

マレーシア在住者に、「オンライン」および「実店舗」でのショッピングの頻度についてアンケート調査をおこなったところ、以下のような結果となった。

<オンライン>
毎日:8.74% 数日に1回:14.56% 週に1回:7.77% 数週間に1回:13.59% 月に1回:23.30% それ以下の頻度:32.04%

<実店舗>
毎日:29.81% 数日に1回:36.54% 週に1回:24.04% 数週間に1回:2.88% 月に1回:5.77% それ以下の頻度:0.96%

一方、シンガポールでは…

<オンライン>
毎日:7.18% 数日に1回:16.41% 週に1回:15.38% 数週間に1回:20.51% 月に1回:17.95% それ以下の頻度:22.56%

<実店舗>
毎日:21.21% 数日に1回:40.91% 週に1回:17.17% 数週間に1回:9.60% 月に1回:6.06% それ以下の頻度:5.05%

マレーシアにおいて、「オンラインショッピングを月に1回以上の頻度でする」と回答した人の割合は、68.0%(週1回以上は31.1%)となった。これは、英語を公用語とする隣国、シンガポールの77.4%には及ばないものの、日本では53.5%とのデータもある中、マレーシアでもオンラインショッピングがより一般化していることを表す内容となっている。

日本との結びつきも強いマレーシア

アジアリサーチ総研は今後の活動と展望として次のように述べている。

「日本と海外では、文化・民族・宗教・慣習・言語が異なり、それらが日本企業の海外進出に大きな障害となっています。それら相違点を、身近な事象を通して明らかにしていくことによって、海外マーケット攻略のヒントに繋げていただくことが、アジアリサーチ総研の役割と考えています。今後も、身近なテーマを中心に、楽しみながらも実感として、海外の実態やニーズが把握できるような、調査・情報を提供してまいります」

今回の調査結果では前述の通り、マレーシア在住者に、「オンライン」および「実店舗」でのショッピングの頻度について、市場調査を実施。インターネットでのショッピング(オンラインショッピング)については、「月に1回以上の頻度でする」と回答した人の割合は68.0%(週に1回以上利用者は31.1%)という結果となった。

これは、3人に2人が月に1回以上オンラインショッピングを利用していることになり、シンガポールの77.4%には及ばないものの、マレーシアにおいても、オンラインショッピングが一般化してきていることを表す内容となっている。

人口3178万人以上で目覚ましい発展を続けるマレーシア。「ルックイースト政策」を掲げたマハティール政権以降特に、大手自動車会社をはじめ、多くの企業が進出するなど日本との結びつきも強いものがある。そこでの一般消費者のEC利用率が日本よりも高いというのは、注目すべき要素だろう。

今後ますます拡大すると思われる越境ECでの有望な相手国として視野にいれるには充分すぎる市場と言うことができるのかも知れない。

 


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