Amazon 2018年決算を発表!売上高30%増の裏側とは?

Amazon.comは2019年1月31日、2018年第4四半期の決算を発表した。純売上高は2017年比で30%増加。2018年に同社がおこなった施策を振り返る。

純売上高は2017年比30%増。Amazonデバイスの人気沸騰

純売上高は2017年比30%増。Amazonデバイスの人気沸騰

2018年第4四半期の純売上高は20%増、2018年通年では2017年比で30%増の純売上高を記録した。

背景には、世界中を相手にした様々な施策もあるが、何よりAmazonデバイスの売上が好調だったことが大きい。AmazonオリジナルのAIスピーカー、Amazon EchoやAlexaの人気は沸騰し、Alexaの内蔵デバイスは2018年に急増。

研究チームも増員され、Alexaはユーザーに有益な体験を提供し続けている。

日本での施策

2018年は、日本にとってもAmazonの影響力を強烈に意識する1年になったのではないだろうか。簡単にAmazonのおこなってきた施策を振り返ってみる。

【過去最高の売上を記録した「Amazonプライムデー」】

7月にはAmazonプライム会員を対象としたセールイベント「Amazonプライムデー」が開催された。

開催期間を拡大したこともあり、2018年のプライムデーは過去最高の売上を更新。中でも人気だったのが、Amazon EchoなどのAmazonデバイス。世界で1億個以上の売上を記録したという。

中小EC事業体の注目を集めたことも大きかったようだ。

【プライム・ワードローブ開始。プライム会員の豊富な特典】

10月にはプライム・ワードローブを開始。

プライム会員であればお試しで服を取り寄せ、自宅で試着が可能なサービスだ。もちろん、気に入ったらそのまま購入もできる。Amazon流サブスクリプションサービスといったところだろうか。

ファッションECが伸び悩む中、プライム・ワードローブのような事前に試着ができるサービスをAmazonが提供することは、ファッション業界に風穴をあけるような出来事だったといえる。プライムデーセールやプライム・ワードローブをはじめとした、プライム会員限定のサービスが充実することで、新規のプライム会員も増加したという。

【怒涛のセールラッシュ!年末最後のサイバーマンデーセール】

11月には「今年最後のビッグセール」と題し、サイバーマンデーセールが開催された。数量限定商品や先行販売商品に関心が高まる一方で、人気YouTuberとコラボした動画コンテンツも注目を浴びた。

近年流行のライブコマース形式を取り入れるという初の試みが、若年層もターゲットに記録的な売上の達成を後押しした。クリスマスセールやブラックフライデーセールも開催され、年末に向けての怒涛のセールラッシュで締めくくった1年になったと言える。

2019年はAlexaの進化とプライム会員限定のサービスに注目

2019年はAlexaの進化とプライム会員限定のサービスに注目

2018年のプライム会員限定サービスの拡張を機に、プライム会員に登録した人は多い。

この成果から、今後もAmazonがプライム会員限定のサービスを拡充していく可能性は高いだろう。

また、売上を後押ししたAmazon Echoや、他社ともコラボをはじめたAlexaも今後ますます研究が進み、多くの人の関心を集めることは想像に難くない。2019年の次なる進化に期待だ。