ソフトバンク系の店舗決済サービスが「d払い」 「楽天ペイ」「LINE Pay」「Origami Pay」に対応

ECのミカタ編集部

ソフトバンク株式会社の子会社であるSBペイメントサービス株式会社(以下「SBPS」)は、SBPSが提供する店舗向け決済サービスにおいて、「d払い」「楽天ペイ(アプリ決済)」「LINE Pay」「Origami Pay」の対応を2019年3月4日から開始した。

複数のQRコード決済を一括で導入可能

SBPSによれば国内のQRコード決済市場は、大手企業の新規参入が相次いでおり、2020年に予想されるインバウンド需要や経済産業省による「キャッシュレス・ビジョン」が後押しとなって、今後も新規参入が続くと見られているとしている。

一方で事業者が複数のQRコード決済を導入するにあたり、サービスの導入や整備にかかるコスト、契約や売上集計、精算の煩雑さなど多くの負担があるのも事実だ。そこでSBPSの店舗向け決済サービスを導入することで、複数のQRコード決済を一括で導入することができ、さらに、SBPSが各決済機関との契約から精算までまとめて対応するため、事業者の手間やコストを大幅に軽減することが可能となる。

最適な決済の提供方式を選択できる

最適な決済の提供方式を選択できる

SBPSは、これまで店舗向けにQRコード決済アプリやマルチ決済端末などを提供してきたが、今回QRコード決済に特化した専用端末「SUNMI」とAPI方式のラインアップを追加した。事業者は、SBPSの提供する豊富な店舗向け決済サービスのラインアップから、業態やビジネス規模に合わせて最適な提供方式を選択できる。

「SUNMI」は、Android端末とレシートプリンタが一体となった便利なQRコード決済端末だ。QRコード決済アプリ「S!can」がプリインストールされており、この1台を導入するだけで事業者はすぐにQRコード決済を始めることが可能だ。

また「API方式」とは、SBPSのAPIを活用して既存のレジ(POS)システムと決済システムを連動させる接続方式だ。API方式は、レジシステムとSBPSの決済システムを直接接続し、レジのコードリーダーでお客さまのQRコードを読み込むことで、金額と決済データが自動連携され支払いが完了するので、レジ会計の効率化が図れる。

店舗側の負担軽減にも寄与

このように店舗を運営する事業者は、SBPSの提供する店舗向けQRコード決済アプリ「S!Can」やマルチ決済端末「VEGA3000」、さらに今回新たにラインアップに追加したQRコード決済端末「SUNMI(サンミ)」やAPI方式を導入することで、複数のQRコード決済をより手軽に導入することが可能となるのだ。

キャッシュレス決済は国の後押しもあり、伝統的に現金決済の比重が大きい日本の決済文化を前に、一気に浸透へ向け盛り上がりを見せている。キャッシュレス決済はECとの親和性が高く、オムニチェネル施策を行う上でも重要だ。一方で、各社からさまざまなキャッシュレス決済プラットフォームが提供されており、店舗での決済方法も百花繚乱といった感がある。

今回のSBPSが提供する機能は主要なキャッシュレス決済チャネルに対応しただけでなく複数のQRコード決済をより手軽に導入できることになり、店舗側の負担軽減に大きく寄与することになりそうだ。


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