再配達問題・ドライバー不足を解決に導くサービス紹介!宅配クライシスを解決する救世主はどこか。

西村 勇哉

EC業界の成長と共に逼迫されていく物流業界。ドライバーの人手不足、再配達問題など社会問題として取り上げられることも多い。この現状を変えようと、様々な企業が画期的なサービス提供を行っている。今回はその一部の企業を紹介する。

再配達を防ぐ!消費者向けサービス

再配達を防ぐ!消費者向けサービス

再配達防止の為に、様々な工夫を企業は行なっている。配送会社や大手ECモールは、日時指定便を設けることにより、再配達が発生しないように工夫をしている。ヤマト運輸などはLINEで簡単に日時指定ができ、操作も非常に簡単だ。

しかし、全てのEC店舗・配送会社が日時指定便を行うことは難しい。また日時指定便であったとしても、急な予定などで荷物を受け取ることが難しいということは往々にしてあることなのではないか。

そのような課題を解決してくれるのが「宅配ボックス」や「置き配」だ。

ナスタ株式会社

宅配ボックス「スマポ」を提供している。従来の宅配ボックスは、マンションに備え付けされている形式だったり、壁に埋め込まれている形式が多かった。安全性は高いものの、新しく宅配ボックスを利用したい消費者にはハードルが高かった。

しかし、「スマポ」は安価だが、全て日本製の高性能。破損に備えての保証までついている。福岡市との実証実験や、レンタル機能などより多くの人に宅配ボックスの認知をしてもらえるように様々な施策を行っている。

盗難防止の為の機能も多く、利便性の高いアイテムになっている。

ナスタ開発!宅配クライシス解決の糸口に受取りニーズを形にした宅配ボックス「スマポ」

Yper株式会社

アパートなど、宅配ボックスほどのサイズを玄関前に置けない人も多いだろう。そんなニーズに応えた商品がYper株式会社が提供している置き配バッグ「OKIPPA」だ。

15センチ四方まで小さく畳めるためドアノブに引っ掛けることができるなど、スペースにも困らない。またアプリと連動しているため、荷物の自動追跡など様々な機能が付随してくるのが特徴だ。

あまり高価なものはOKIPPAで受け取ることはできないが、その再配達もアプリで依頼が可能となっている。従来は、配送会社ごとに再配達依頼を行わなくてはいけなかったが、アプリ内で一元化している為、より利便性の高いフローを構築している。

「スマポ」にも共通することだが盗難防止対策の充実や、捺印は不要など従来の文化を現代にアップデートしている。今後もさらなるアップデートを期待したい。

再配達を61%削減!置き配バッグOKIPPAの実証実験結果発表。

再配達をアプリで解決

再配達をアプリで解決

宅配ボックスの他に、アプリを通じて荷物を確実に受け取れるようなサービス・アプリも多くリリースされている。その中から一部を紹介する。

207株式会社

207株式会社が提供している「TODOCU」は夜間配達に特化したサービスだ。

「TODOCU」のLINEアカウントを友だち登録すると、指定倉庫の住所が表示される。その倉庫を商品の届け先として登録すると、荷物が届いた後に、LINEで荷物が届いた通知が届く。後はLINEで配達依頼を行えば、希望の日時・時間に荷物を配達してくれる。

対応している時間は21時〜24時と、配送会社が対応できない遅い時間だ。(2018年7月時点)

夜遅くまで働いているビジネスマンなどには嬉しい時間設定なのではないだろうか。

ただまだ地域は渋谷駅近辺、と限定的だ。今後の拡大に期待したい。

LINEを活用した夜間配達代行サービス「TODOCU」がリリース。まずは渋谷周辺から提供開始

株式会社ウケトル

ウケトルは、再配達をゼロにし、便利でエコなデリバリーの仕組みを実現する!をミッションにしたサービスでアプリも開発されている。

EC店舗と連携を行うことが可能で、商品の出荷通知から不在通知メールなどを消費者に送ることができる。これにより荷物に関連した問い合わせは減り、顧客の満足度も向上、実際の宅配品質がデータでわかるのだ。

サービス内容としては、伝票番号を必要とせずに荷物追跡が可能になったり、ECで購入した履歴が一括管理されるので消費者が以前購入した商品を再購入しやすいといった、リピート戦略につながってくることも特徴だ。

売上ベスト3の大手ECを網羅!再配達問題解決アプリ「ウケトル」

ドライバーの人手不足に!

ドライバーの人手不足に!

国土交通省が2018年に発表している資料によると、トラックドライバーの有効求人倍率は2.68%と求職者と求人者の乖離がよくわかる。低賃金・長時間労働というイメージが強く、労働環境の改善が大きな課題として物流業界に立ちはだかっている。

CBcloud株式会社

そんな中、ドライバーとして自分自身のタイミングを大事にしながら働きたい人と、商品を発送したい荷主のマッチングを行うアプリ「PickGo」が注目を集めている。

レストランの料理を指定の場所で受け取ることのできるUberEatsに形態は似ているかもしれない。単発で荷物を運びたいドライバーや、長距離・高単価案件を求めるドライバーなど、ドライバーの働きやすさを優先したサービスとなっており、登録ドライバーは1万人を突破した。

マッチング率も99%と非常に高く、今後の物流業界全体を大きく変えるポテンシャルを秘めていると言えるのではないか。

PickGoの登録ドライバーが1万人突破。

ECに携わる人間から気持ちを変えていく

再配達問題・ドライバーの人手不足はEC業界で働いている人間ならよく聞くことだろう。しかし、それ以外の業種で働いている人や、学生、主婦、老人はどうだろうか。

「商品が届いて当たり前」という価値観は、配送会社が培ってきた弛まぬ努力のおかげだが、変化をして環境に対応していかないといつまで経っても、物流業界の課題は解決されない。

その時にEC業界で働いている人たちが自身が商品を注文する時に、再配達に気をつけてみたり、宅配ボックスを活用してみる、そんな一人ひとりの小さな心構えが、業界全体を救うキッカケになるのではないか。

販促カレンダー2019


記者プロフィール

西村 勇哉

メディア運営事業部 編集チーム所属
見た目はヒョロイのに7歳から空手を習っています。
他にも水泳、サッカー、野球、弓道の経験有り。
たまにメルマガに登場しますが乃木坂46の話しかしません。
連絡先→nishimura@ecnomikata.co.jp

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