Web閲覧体験をより快適に 電通デジタル・WOVN.io・ファシリティジャポンが自社サイト/ECサイトのバリアフリー化支援で業務提携を実施

ECのミカタ編集部

Wovn Technologies株式会社は、株式会社電通デジタルおよびファシリティジャポン株式会社と業務提携契約を締結し、企業の自社サイト・自社ECサイトのバリアフリー化を支援するサービスの提供を開始することを公表した。

サイトのバリアフリー化を1パッケージで

Wovn Technologies社は、電通デジタルおよびファシリティジャポンと業務提携契約を締結し、企業の自社サイト・ECサイトのバリアフリー化を支援するサービスの提供を開始することを公表した。

新サービスでは、Wovn Technologiesの「多言語・多文化対応」とファシリティジャポンの「アクセシビリティ・ユーザビリティ対応」という技術的な優位性を有する2つのサービスに加え、電通デジタルの「IA設計、UI設計、UX設計」を組み合わせて全体最適の設計を行うことにより、自社サイト・Eコマースサイトのバリアフリー推進を1パッケージで提供するという。

Wovn Technologies社は3社が今回の提携を通じて緊密に連携することにより、従来以上に高精度、高スピードでのサービス実装を実現するとしている。なお各社サービスを個別で、もしくは任意のサービスを選択して利用することも可能とのことだ。

「多言語化」「高齢化」「ハンディキャップ」に対応

今回、業務提携する3社の主なソリューションの概要は次の通りだ。

◆多言語ソリューション「WOVN.io」

「WOVN.io」は、ウェブサイト・アプリを最大40ヶ国語に多言語化し、海外戦略を成功に導く多言語化ソリューションだ。大手企業をはじめ15,000サイトへ導入されているという。既存のウェブサイト・アプリに後付けすることができ、多言語化に必要なシステム開発・サイト運用、翻訳にかかる不要なコストと人的リソースを削減するとしている。

―セキュリティ面での安心・安全

WOVN.ioは既存のWEBサイトやアプリに後付けする形で、SSLページを含む全ページを対象とした多言語化が可能だ。これまで、数多くの企業およびサービスサイトに実際に導入・検証を行い、厳しいセキュリティ要件をクリアしている。

―独自技術

国際特許取得済みの技術で、多言語化における追加開発や運用工数の削減が実現できる。ECサイトにあるログイン、ランキング、レコメンドなどの動的コンテンツを含む全てのページを多言語化することが可能。さらに海外SEOにも対応している。

―導入実績

ECサイトや大企業をはじめ15,000サイトの多言語化実績で培ったノウハウを駆使し、言語障壁を取り払うソリューションとして展開している。

◆FACIL'iti(ファシリティ)

「FACIL'iti(ファシリティ)」は、フランスのベンチャー企業「FACIL'iti」が、フランスの障害者協会や各団体の協力のもと、5年の歳月をかけて開発したデジタルソリューションだ。フランスを中心としたグローバル企業350社以上に導入されており、老眼などの加齢に伴う症状はもちろん、その他の視覚、動作や認識の疾患を抱える方々のウェブサイト閲覧環境を向上させるため、課題のタイプに応じて画面を自動的に最適化する。既存のウェブサイトの構造を変更することなく、1つのタグを挿入するだけで導入できることから、ウェブアクセシビリティ対策を低コスト・短期間で実施できることが特徴だ。

―視覚への配慮

配色や文字サイズを自動的に調整することにより、より閲覧しやすいサイト表示になる。主に色盲、全色盲、加齢黄斑変性症、白内障、老眼などに対応する。

―動作への配慮

リンクのエリアや文字間を拡大するなどの調整を自動的に行い、誤操作をしにくいユーザビリティのサイト表示になる。主に関節症、ウィルソン病、パーキンソン病、多発性硬化症などに対応する。

―認識への配慮

読みにくい文字や混同しやすい文字に色付けをしたり、行間や文字間を調整することで、より読みやすく認識しやすいサイト表示になる。主にディスレクシア(読字障害)や光過敏性てんかんなどに対応する。

―導入実績

フランスを中心にヨーロッパやアメリカですでに約350サイトで導入。日本国内でも公的機関や医療関係事業者などをはじめ、積極的な導入の動きが広がっている。

◆電通デジタルのIA設計・UI設計・UX設計

電通グループが得意としてきたマーケティングコミュニケーションのノウハウに加え、大規模から小規模まで数多くのWebサイトを構築してきた電通デジタルの制作・開発ノウハウを融合させ、事業成長に貢献するサイトを制作する。特に近年進展の著しいEコマースサイト制作においては、豊かなブランド表現や利便性の高いユーザー体験の提供が可能になっている。

一方で、動的エリアを含むページにおける仕様の把握、機能要件の画面設計への落とし込み、そしてそれらを理解したうえでのその先のデザイン制作など、エグゼキューションに求められるスキルとリテラシーはますます高度化する傾向にある。電通デジタルでは、事業レイヤーの戦略策定から、マーケティング要求の整理、機能要件・非機能要件の定義、仕様の策定、画面設計、インフラ構築、サイトデザイン、開発、実装、運用にいたるまで、ワントップで実現する専門人材と組織体制を有している。これらの強みを生かし、あらゆる方々にとって使いやすいバリアフリーなIA設計、UI設計、UX設計を実現する。

新時代のサイトに求められるバリアフリー化を実現

Wovn Technologiesでは提携に至った背景と目的について次のように述べている。

「高齢化が進む日本国内において、シニア層のインターネットの利用率は年々上昇しています。2018年には、60代で75%以上、70代で50%以上という結果が公表されており、非常に大きな市場へ成長しています。また、高齢化に伴う人手不足によって、在留外国人の急増や、インバウンドによる訪日外国人の増加が続いています。そのため、企業が今後の事業成長を描くにあたっては、『シニア対応』『多文化・多国籍化』を念頭においたあらゆる方への対応が求められています。これはデジタルテクノロジーを活用したサービスにおいても例外ではなく、持続可能な開発目標(SDGs)の観点においても、優先的に取り組むべき重要な課題です。本業務提携により、SDGs時代に向けて、企業の自社サイト/自社ECサイトのバリアフリー化を高精度、高スピードで支援します」

日本を訪れる外国人旅行者数は年々増加し、2019年における訪日外客数は3,188万人を超え、旅マエの情報収集や、旅アトのECサイトでの購入など、ウェブサイトにおける多言語での情報発信が求められている。

そうした中でWovn Technologiesは、同社のミッションである「世界中の人が、全てのデータに母国語でアクセスできるようにする」の実現に向けて、今回の三社業務提携によってウェブサイトの多言語化を加速させて行くとしており、新時代のECを考える上でも有用性の高いサービスが提供されることになりそうだ。


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