【新型コロナ】ECこそピンチをチャンスに!Kyoukanが中国SNS向けアカウントの無償開設を実施

ECのミカタ編集部

株式会社Kyoukanは、新型コロナショックを受け、日本のタレント・アーティスト・企業の中国SNS上でのアカウント開設無償提供を行うことを公表した。

新型コロナで中国でのネット動画閲覧数が急増

KOL(インフルエンサー)を活用したマーケティング支援や中国SNSのアカウント開設、運用代行にてタレントや企業の中国進出支援を行うKyoukan社は、新型コロナショックによる中国国内のWeb動画視聴の需要拡大を受け、日本のタレントやアーティスト、また企業の中国SNS上でのアカウント開設無償提供を行うことを公表した。

動画の平均視聴時間が昨年比で約2倍に

動画の平均視聴時間が昨年比で約2倍に

新型コロナショックの影響により中国政府が新型コロナウイルス感染拡大の阻止に取り組む中、同社によれば外出を制限された消費者の「巣ごもり消費」に関する調査によると春節期間におけるショート動画アプリの平均視聴時間が、昨年の春節期に比べて約2倍増しているという。

そうした中、同社所属KOLの松浦文哉氏が先月投稿したDouyin(抖音)の動画が1週間ほどで3,500万再生を越え、また同社が運用を行う女芸人「牧野ステテコ」の投稿もわずか数日で400万再生を越えてくるなど、新型コロナショック以前に比べ明らかに再生数が増加してきているともしている。

事実、中国国内における「家の中でしている事」という調査においては1位「スマホをみる」、2位「ゲームをする」、4位「SNSを見る」、5位「動画をみる」というようにスマホに関する結果が並ぶという結果となっているそうだ。

感染拡大という意味では、まだまだ予断を許さない状況であるのは間違いない。であるからこそ同社はインターネットを通じて日本のコンテンツやカルチャーを世界に拡げていきたいと考えるアーティストやタレント、企業のサポートを強化していくこととしたのだ。

ECこそピンチをチャンスに

今回の施策開始に際して同社では次のように述べている。

「今回のコロナ蔓延を受け、Web動画視聴の需要拡大と共に生配信で商品を売りはじめるKOLの新規参入も増加しているという調査も出ております。市場の予測データをもとにすると、2020年以降の中国オンラインショップ市場は成長を続け、従来から人気にある美容品、日用品、お菓子などの投稿に加え、流行りもの、農作物、副産物など様々なジャンルがECを経由して売れていく時代に突入してくると予想されております。

今後来るであろう中国オンラインショップ市場拡大に向けて、今のうちからアカウントを育てておく重要性にKyoukanとして応えていければと思っております。この度のコロナショックによりリモートワーク推奨が叫ばれる中、Web会議ツールを提供する会社が無償提供を始め、ライブ・エンターテインメント業界では生配信のシステム提供会社がサポートを強めております。Kyoukanも日本経済に貢献出来る方法を今後も引き続き模索してまいります」

新型コロナの感染拡大の影響は世界各国におよび、株式市場も大きな動揺をみせている。そうした市場や金融分野での波乱が実体経済へも影響を及ぼしかねないとの懸念が広がる中、「巣ごもり消費」というワードに象徴されるように、むしろネットやECへのニーズは高まっている。まさに未曽有の世界的危機であるからこそ、その危機をチャンスに変える、そのための力強い施策と言えそうだ。


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