【TWO×カゴメ】プラントベースドフード領域で業務提携　新規事業や共同開発に取り組む

ウェルビーイング事業を展開する株式会社TWO(トゥー)は、カゴメ株式会社と包括業務提携契約を締結したことを発表した。今後は、プラントベースドフードの新事業や新プロダクトの共同開発に加え、プラントベースドフードの普及・マーケットの拡大に向けて取り組んでいくという。

TWOとカゴメが業務提携

ウェルビーイング事業を展開する株式会社TWO（本社:東京都渋谷区/代表取締役CEO:東 義和、以下「TWO」）は、カゴメ株式会社（本社：愛知県名古屋市 / 代表取締役社長：山口聡、以下「カゴメ」）と、包括業務提携契約を締結したと発表した。

今後は、両社の強みを生かしたプラントベースドフードの新事業や新しいプロダクトを共同開発するほか、プラントベースドフードの普及・マーケットの拡大を図り、両社共同で持続可能な社会の実現に向けて、本格的に検討を開始するという。

TWOの取り組み

TWOは、味覚を刺激する美味しさ「Yummy」と食べることでカラダを整える健やかさ「Healthy」、この2つを併せ持つ、“ヘルシージャンクフード”をコンセプトとしたプラントベースフードブランド「2foods」を立ち上げている。

2021年4月15日には、旗艦店（カフェ）として渋谷ロフト店を含む、都内 3 店舗およびオンラインショップを同時グランドオープン。すべてプラントベースドフードの食事やデザート、ドリンクなど、合計約60種類のメニューを展開する。

また、国内外の戦略的な多店舗出店や、FoodTechカンパニーとのコラボレーション・オンラインショップなどのマルチチャネルでの展開を計画し、店舗を持つプラントベースドフードブランドとして、今までにない美味しい商品をより消費者に近い場所で提供し、プラントベースドフードの啓蒙、普及を目指すという。

カゴメの取り組み

カゴメは、大豆ミートを使用したパスタソースやカレー、野菜だしをベースとした「野菜だし調味料」の開発により、健康志向や食の多様化に対応しており、2020年には手軽に植物性タンパク質を摂取できる果実・野菜・大豆ミックス飲料「野菜生活 Soy＋（ソイプラス）」を発売するなど、新たな領域における商品の拡充を続けている。

一方で、新たな事業領域における成長のため、積極的にオープンイノベーションを推進して、他社との連携を強化していきたいとの考えだ。2020年10月には、持続的成長に必要不可欠な事業成長の種の探索と育成を目的に、「事業開発室」（トップ直轄組織）と「新規事業開発ラボ」（イノベーション本部）を新設した。

2021年3月には、不二製油グループ本社やパソナグループ、他12社と共同で、任意団体「Plant Based Lifestyle Lab」を設立し、プラントベースドフードの認知向上や普及活動に取り組んでいる。

業務提携の背景および骨子

今回、ヘルシーなのに美味しさにもこだわるという「2foods」のコンセプトやTWOのマーケティング力、メニューの開発力、店舗やオンラインでの情報発信力にカゴメが魅力を感じ、TWOはカゴメの商品開発力や営業力、販売網を活用することにより、プラントベースドフードの市場で両社が協調して成長を遂げることができると考えたことから、業務提携に至ったという。

◆業務提携内容の骨子
① 両社の知見を活かした、植物性食品/飲料やサービスの企画開発
② 両社の協業を通じたプラントベースドフードの認知の拡大
③ 両社共同での、内食・中食・外食ユーザーに対する商品提案、ニーズ探索の実施
④ 両社共同での新ブランドの設立の検討
⑤ 両社共同での EC チャネル、販売ルートの拡充の検討

「プラントベースドフード」という言葉は、まだまだ一般消費者には聞き慣れないものだろう。「プラントベースドフード」とは、原料のすべてまたはほとんどに植物由来のものが使われている食品のことであり、植物を積極的に摂取することを目的としている。

TWOが展開する「2foods」の店舗では、グルテンフリーやヴィーガンのメニューも提供しており、健康志向の若い女性の心をつかむ内容となっている。一方のカゴメは、言わずと知れた日本を代表する食品会社であり、やはり野菜を生かした製品を多数生み出している。

その点で両社の思想には重なりが見られ、長年の歴史で培われたカゴメの商品開発力や営業力と、現代の市場に合ったTWOのマーケティング力や情報発信力を掛け合わせることで、大きな相乗効果が期待できる。

もはや「ヘルシー VS 美味しい」「低カロリー VS 食べごたえ」という二者択一の時代ではない。TWOとカゴメの業務提携は「ヘルシーかつ美味しい」「低カロリーなのに食べごたえがある」という、欲張りな消費者の願いを叶えてくれるだろう。