クロスシー、オークファンとの連携を強化 国内最大級BtoB卸モール「NETSEA」の商品を中国向けに越境EC展開

ECのミカタ編集部

日中間のクロスボーダービジネスを行う株式会社クロスシーと、商品実売データを活用し法人在庫を流動化させる事業を行う株式会社オークファンは提携関係を強化し、中国向け越境ECへの取り組みを加速すると発表した。

オークファンが手掛ける国内最大級BtoB卸モール「NETSEA」上の商品を、クロスシーが運営するWeChatミニプログラム「日淘好物館」に掲載し、中国に向けて販売を行うという。

クロスシーとオークファンが提携強化

日中間のクロスボーダービジネスを行う株式会社クロスシー(本社:東京都台東区、以下:「クロスシー」)と、商品実売データを活用し法人在庫を流動化させる事業を行う株式会社オークファン(本社:東京都品川区、以下「オークファン」)は提携関係を強化し、中国向け越境ECへの取り組みを加速する。

オークファンが手掛ける国内最大級BtoB卸モール「NETSEA」上の商品を、クロスシーが運営するWeChatミニプログラム「日淘好物館」に掲載し、中国に向けて販売していく。

クロスシーの越境ECサービス

これまでは、日本から中国への越境ECに取り組む際には、中国側の大手ECプラットフォームへの出店という選択肢が中心となっていた。それにあたっては、出店、店舗運営、プロモーション等にかかるコストも多く、取り組みに対するハードルが高かったのが実情である。

そこで、クロスシーは2020年にWeChatミニプログラムを活用したECモール「日淘好物館」を開設し、物流や通関に関する仕組みも整えたフルフィルメントサービスの提供を行ってきた。

これまで培ってきた中国向けマーケティングに関するノウハウと今回の協業を通じ、越境EC支援事業において50億円のGMV(流通取引総額)を創出することを目指すという。

BtoB卸モール「NETSEA」

「NETSEA」はオークファン子会社である株式会社SynaBizが、大手企業から中小企業まであらゆる法人を対象に運営するBtoB の卸モールだ。年間流通額約80億円、登録バイヤー数40万社と国内でも最大規模の BtoB サイトである。

今回の連携強化では、「NETSEA」上の商品の中から、化粧品、日用品、ベビー用品など中国人向け消費者に受け入れられやすいアイテムをクロスシーが選定。「日淘好物館」に商品掲載を行うとともに、必要に応じてWeChat広告、KOL施策、ライブコマースやショートムービーコマース等の販促プロモーションを行うことで、日本商品の越境EC展開を支援する。

同時に中国人消費者に対しても、豊富な品揃えを卸価格で提供することでメリットを提供し、多様化するニーズに対応。これらの取り組みにより、日中間越境ECの活性化に貢献したい構えだ。

14億人近い人口を抱える中国の市場が巨大であることは誰もがわかっているが、日本の中小規模事業者が中国モールに入り込むのは簡単ではない。

クロスシーとオークファンの提携強化により、「NETSEA」の商品を「日淘好物館」に掲載することで「日淘好物館」の魅力が高まり、利用者が増える。そんな好循環が生まれることを期待したい。

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