ライブコマースで日本の伝統工芸品を販売へ 越境ECも準備中

ECのミカタ編集部

日本工芸株式会社は、「日本工芸ライブショッピング」サービス(主催:一般社団法人日本工芸振興協会)のライブコマースを含んだ企画・運用サポートを開始したことを公表した。

ライブコマースを活用

日本工芸株式会社は、伝統工芸品の国内外オンライン販路開拓実績を持つ。同社は、2021年7月1日より本格スタートする伝統工芸品特化型ライブコマース「日本工芸ライブショッピング」サービスの企画・運用サポートを開始した。その一環として消費者への新たな訴求ツールとして、全国の工芸メーカー、工房の方々へライブコマース活用の場の提供を行う。

サービス概要

サービス概要

◆サービス名

工芸品特化型ライブコマース「日本工芸ライブショッピング」

◆提供者

一般社団法人日本工芸振興協会

◆定期配信曜日

隔週木曜日18時~(予定)。全国の工芸メーカー、職人の選りすぐりの品を扱う。

◆初回配信日

2021年7月1日18時~

◆対象品

江戸切子、大和印伝など10品ほど

◆配信拠点

築地「itadaki」の茶室、瑞心居

◆ライブショッピングで取り扱いされる作品一例

・限定/厳選品:毎回数量限定、協会のプロバイヤーが選び抜いた逸品を紹介
・掘り出し品:他ではなかなか手に入らない品
・手仕事品:職人のものづくりに込める思いを、逸品とともに紹介
・受注生産品:要望に合わせ、世界に1つしか存在しないオーダーメイド品を職人が丹精込めて制作

越境ライブコマースの実証実験も

越境ライブコマースの実証実験も

公表に際して、同社では次のように述べている。

「工芸品は、百貨店などを中心に実物に触れ、店員が背景や活用法、扱い方を丁寧に説明販売することで購入を促してきた背景があります。しかし、コロナ禍において、これらの機会の縮小にともない、メーカーや工房自身がSNS発信やオンラインでの販売機会が拡大する傾向にあります。

工芸品の魅力を、オンラインで遜色なく伝える方法を多くの工芸メーカーが模索する背景があるなか、課題解決の一つとして一般社団法人日本工芸振興協会が工芸品特化型国内外対応ライブコマースサービスをスタートし、日本工芸株式会社はその企画・運営を担います。

ライブコマースでは普段は手に入れることが難しい掘り出し物、限定の工芸品を中心に、まるで手にとって見ているような臨場感ある作品の質感、魅力を日本工芸株式会社の代表松澤及び工芸の専門家プロバイヤーが伝えていきます」

さらに今後については、配信テーマや配信範囲を拡大することで工芸ファン拡大を目指すとしている。順次、工芸メーカーによる配信のサポートを実施し、作り手が視聴者から質問を受け付けるコーナーなど深いコミュニケーション機会を創出し、職人自身の“販売力”の強化も応援していくそうだ。

また日本在住の外国人MCを起用し、自国への配信、越境ライブコマースを実施するとしており、中国への越境ライブコマースはすでに実証実験中とのことだ。加えて日本各地の工房で、製造工程を説明しながらのライブコマース配信も行う計画があるとしており、これからの展開にも注目と言えそうだ。


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