読者の“オタク”度を解析 講談社の広告配信プラットフォーム『OTAKAD』が大幅アップデート

ECのミカタ編集部

株式会社講談社は、読者のオタク的要素に着目したインターネット広告配信プラットフォーム「OTAKAD(オタカド)」の広告配信ロジックをアップデートした。

講談社のWebメディア上で展開

株式会社講談社は、読者のオタク的要素に着目したインターネット広告配信プラットフォーム「OTAKAD(オタカド)」の広告配信ロジックをアップデートし、ターゲットの類推やキャンペーン接触ユーザーの蓄積など幅広いターゲティングが可能になった。

また、今回の技術アップデートにより、メディアプランニングのさまざまなニーズに合わせた広告手法が活用できるようになったとしている。OTAKADは、講談社のWebメディア上で広告主の要望にマッチした広告配信をすることで、読者の消費行動と広告訴求を実現でき、広告の配信結果から様々な顧客ニーズや商品価値を可視化できる広告配信プラットフォームとなっている。

アップデートの概要

アップデートの概要

◆ターゲットユーザーの拡張配信や類推ユーザーへの配信が可能に

広告主の要望に応じたターゲットユーザーを基に様々な行動履歴などのデータを基に類似ユーザーを算出することができるようになり、ユーザーリーチを広げて広告配信することが可能に。類推機能を用いターゲット予備群を広げることで尺度(パーセンテージ)による拡張が可能になり、新たな見込み顧客への配信も可能になった。

◆広告のパフォーマンスデータを利用してターゲット利用可能に

また、広告クリエイティブをクリック・表示・コンバージョンをしたユーザーをOTAKADのターゲットユーザーとしてセグメントを蓄積することが可能に。これにより、クリック・広告表示をしたユーザーには広告を重複して配信しない、クリック・広告表示をしたユーザーを蓄積し、次回のキャンペーン時に利用する
クリック・コンバージョンをしたユーザーを元に拡張して類似ユーザーに広告を配信するなど様々なリマーケティングが可能になった。中長期の広告配信やプランニングにも活用できる。

◆興味関心の期間設定が可能になり、最短1日前の情報で広告配信が可能に

人の興味関心は日々移り変わる。1ヶ月前は全く違う季節だったり、ライフステージが変わったりと1日単位で人の興味関心が変わることに注目し、最短1日前のアクセス履歴を基にユーザーセグメントを作ることが可能になった。

1週間以内にコスメの情報を見ていた人、3日以内に金融情報にアクセスしている人など1日単位での指定が可能になり、まさにユーザーの最適なモーメントを捉えることができる。ユーザーの蓄積は、配信する日から直近の日数を算出して常にターゲットを蓄積していくことができるため、ユーザーの「現在」の興味関心を捉え続けて配信することが可能になる。

◆タイアップ記事の読了・滞在時間を基にしたターゲット配信が可能に

タイアップ記事への誘導施策として利用する際、タイアップ記事に訪れたユーザーの行動履歴に基づいた広告配信も実現可能になった。タイアップ記事を読了したユーザーや滞在時間が長かったユーザーを分析し、類似ユーザーをタイアップ記事にさらに誘導をする、類似ユーザーを基にランディングページへバナーから誘導する、次期のタイアップ記事の誘導に利用するといった企画広告におけるPDCAサイクルの実現も可能だ。

読者の「オタク」度を解析

OTAKADは、2019年10月にリリースされ、講談社の各ウェブメディア(NET ViVi、with online、VOCE、mi-mollet、FRaU、現代ビジネス、マネー現代、ゲキサカ、FORZA STYLE、COURRiER Japon、FRIDAYデジタル)読者の記事閲覧データを基に、独自に開発したAIによって閲覧記事の傾向から趣味趣向を指数化し、読者の「オタク」度合いを解析できる。今回のアップデートによって、より詳細かつ幅広い広告展開が可能となり、ECにおける広告施策を考える上でも、さらに有力な選択肢となりそうだ。

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