パスチャー、Instagram最新動向レポートを公開【2022年1月度】

ECのミカタ編集部

Instagramを中心にSNSマーケティング支援を行う株式会社パスチャー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:甲斐 優理子)は、企業のマーケティング担当者、Instagram運⽤担当者向けに、美容・コスメ、飲食、ファッション・アパレル、旅行、メディアの主要5業界におけるInstagram動向をまとめたレポート「Instagram最新動向レポート〜2022年1月度〜」を公開した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

[調査対象期間]
2021/12/1〜2021/12/31

[主な分析項目]
主要5業界におけるアカウント規模別フォロワー数平均成長率・平均エンゲージメント率・投稿数、主要アカウント最新フォロワー数など

[調査対象アカウント数]
美容・コスメ、飲食、ファッション・アパレル、旅行、メディアの主要5業界における主要アカウント約1,000*
*アカウントの選定は株式会社パスチャーが実施

成長率上位アカウント

成長率上位アカウント

美容・コスメ、飲食、ファッション・アパレル、旅行、メディアの主要5業界におけるInstagramアカウントの成長率を調査し分析している。図では、2021/12/1〜2021/12/31までのフォロワー数の推移から、成長率の高かった上位5アカウントを示している

美容・コスメ業界の成長率1位にランクインしたのは、美と環境の調和を目指すビューティーブランド「ON&DO」の公式アカウント「@onanddo_official」だ。公式アカウントでは、ブランドコンセプトの「音肌」をテーマにした「温道Magazine」やレシピを紹介する「温肌3DAYS‘ RECIPE」などのコンテンツに加え、UGCを活用した投稿や定期的なプレゼントキャンペーンを実施されている。

美容コスメ業界では、1万〜5万フォロワーのアカウンが上位入りすることが多いが、5位には、12月に10万フォロワーを達成した「ADDICTION」の公式アカウント「@addictionbeauty_official」がランクインした。

飲食業界では、前月もランクインしていた養命酒製造のハーブのお酒公式アカウント「@herb.osake」や、ポッカサッポロフード&ビバレッジの公式アカウント「@pokkasapporo」、ミツカン カンタン酢の公式アカウント「@kantansu_recipe」が今月も上位入りする結果に。レシピ紹介の投稿と広告配信の掛け合わせによって、より成長率が高くなっている印象だとしている。

4位には「ネスプレッソ」の公式アカウント「@nespresso.jp」がランクイン。オリジナルハッシュタグ「#ネスプレッソのある生活」のUGCでは、7,200件を超える投稿件数が集まっている。

今月の旅行業界上位アカウントでは、旅行情報を発信する「旅ごころ」のアカウント「@tabi_gocoro」が1位に。前々月、前月に引き続き、楽天トラベルの公式アカウント「@rakutentravel」が同率1位にラインクインした。

1万〜5万、5万〜10万、10万〜のフォロワー数の規模別で見ると、1万〜5万、5万〜10万規模の上位アカウントには、帝国ホテルや東京ステーションホテル、星野リゾート 界やホテルニューオータニ、フォーシーズンズホテル京都、パークハイアット京都、リッツカールトン大阪など、有名ホテルの公式アカウントがランクインする傾向に。

ファッション・アパレル業界では、ファッション通販サイト「ストライプクラブ」の公式アカウント「@stripe_club」が1位にランクインし、12月に実施した企画への注目が見受けられた。

毎月上位入りしているClassical Elfのアカウント「@classicalelf_official」は今月は2位に。引き続き、親しみやすさを感じる文字入り投稿やインフルエンサーの活用、高頻度なリール投稿などにより多くのユーザーからの支持を得ているようだとしている。

メディア業界の成長率上位アカウントには、前月もランクインしていた、美容情報のまとめアカウント「@_beauty_kitchen_」や、ダイエット情報をまとめた「@diet__zubora」、美容オタクOLのコスメ紹介アカウント「@otonajoshi_cosme」が今月もランクインし、個人で運用するメディアアカウントの上位入りが目立った。

その中でも、小学館「Domani」の公式アカウント「@domani_official」が初めてランクイン。大人気連載「町田啓太が着るEffectiveな服Vol.5」の更新や、プレゼントキャンペーンへの注目が集まった。

エンゲージメント率上位アカウント

エンゲージメント率上位アカウント

ここでは、主要5業界におけるInstagramアカウントの平均エンゲージメント率を分析している。図では、2021/12/1〜2021/12/31までの投稿から、アカウントの平均エンゲージメント率を算出し、各業界ごとの上位5アカウントを示している。

美容・コスメ業界のエンゲージメント率1位にはフランスのスキンケアブランド「エステダム」の公式アカウント「@esthederm_japan」がランクイン。ホリデーシーズンに合わせたプレゼントキャンペーンの実施によって高いエンゲージメントを獲得した。

また今月もMISSHAの妹ブランド「A'pieu(アピュー)」の公式アカウント「@apieu_japan」が2位にランクインし、アジア発9人組ガールズグループ『TWICE』のメンバーがモデルを務める投稿が特に人気を集めた。その他、セザンヌ化粧品の公式アカウント「@cezannecosmetics」や、FORTUNEの公式アカウント「@fortune_kcp」など、プチプラブランドのアカウントが上位入りする傾向が見られた。

飲食業界のエンゲージメント率上位アカウントでは、エンゲージメント率11.7%を獲得した京菓子司 末富の公式アカウント「@suetomi.kyoto」が1位に。これまでは、レシピのまとめ投稿を行うアカウントやメーカー企業のアカウントの上位入りが目立っていた印象ですが、今月の上位5アカウントを見ると、店舗を構える飲食店がランクインする傾向が見受けられた。

旅行業界では、今月も平均エンゲージメント率3.7%と、他4業界と比較して高い傾向に。成長率上位アカウントにもランクインしていた「旅ごころ」のアカウントは、23.9%と高いエンゲージメント率で1位を獲得する結果になった。今月新たに上位入りした、あかん遊久の里 鶴雅の公式アカウント「@tsuruga_akan」や、東京ステーションホテルの公式アカウント「@tokyostationhotel」など、宿泊施設のアカウントも多くランクインした。

ファッション・アパレル業界のエンゲージメント率1位には、前月も4位を獲得していたフィットネス・カジュアルウェアブランド「COR Apparel」のアカウント「@cor_apparel」がランクイン。2位のアパレルブランド「AMBIDEX 」のPRアカウントAMB BON「@amb_bon_」や、3位の「ehka sopo」の公式アカウント「@ehkasopo_press」は今月はじめて上位入りを果たした。アパレルでは、ブランドの世界観を一貫して伝えているアカウントのエンゲージメント率が特に高い傾向が見受けられた。

メディア業界のエンゲージメント率上位アカウントでは、前月と同様にトレンドお届けメディア「Trepo」が1位に。おうちカフェに関する投稿や、写真撮影の際のトレンドポーズ「ハートポーズ」に関する投稿が特に人気を集めた。

その他、京都観光とグルメ情報をまとめたメディア「Kyotopi」の公式アカウント「@kyotopi.jp」や、絶景情報発信している「絶景事典」のアカウント「@zkg10」は今月も引き続き、高いエンゲージメント率を獲得し、上位5位入りを果たした。

フォロワー数上位アカウント

フォロワー数上位アカウント

ここでは、主要5業界におけるInstagramアカウントの最新フォロワー数を分析している。図では、2021/12/31時点でのフォロワー数から、業界ごとのフォロワー数トップ20アカウントを示している。

<美容・コスメ業界のフォロワー数上位5アカウント>
1位:@shiseido(1,324,177フォロワー)
2位:@shuuemura(697,721フォロワー)
3位:@jillstuartbeauty(649,231フォロワー)
4位:@canmaketokyo(586,173フォロワー)
5位:@etudejapan(501,821フォロワー)

<飲食業界のフォロワー数上位5アカウント>
1位:@starbucks_j(3,182,908フォロワー)
2位:@akiko_lawson(892,526フォロワー)
3位:@seven_eleven_japan(804,535フォロワー)
4位:@kaldicoffeefarm(777,565フォロワー)
5位:@cotta_corecle(534,179フォロワー)

<ファッション・アパレル業界のフォロワー数上位5アカウント>
1位:@gu_for_all_(1,352,587フォロワー)
2位:@gu_global(1,280,598フォロワー)
3位:@grl_official(1,216,835フォロワー)
4位:@fifth_store(963,035フォロワー)
5位:@beams_official(755,131フォロワー)

<旅行業界のフォロワー数上位5アカウント>
1位:@relux_jp(339,413フォロワー)
2位:@cotrip_official(339,123フォロワー)
3位:@soudakyoto_official(323,606フォロワー)
4位:@travelife_couple(314,639フォロワー)
5位:@retrip_global(252,624フォロワー)

<メディア業界のフォロワー数上位5アカウント>
1位:@kurashiru(4,145,282フォロワー)
2位:@tastemade_japan(2,102,249フォロワー)
3位:@voguejapan(1,371,596フォロワー)
4位:@hokuoh_kurashi(1,180,593フォロワー)
5位:@lipsjp(857,841フォロワー)

中小事業体や個人運用アカウントにもチャンス

このように同社によってInstagram分析ツール「MASAI」で収集された2022年1月度の主要5業界のInstagramアカウントが調査された。SNSでは時々刻々と人気のアカウントが入れ替わるが、企業ブランドでみると、その世界観を一貫して展開しているアカウントへの支持が集まる傾向にあるようだ。

また中小事業体や個人運用のアカウントでも、コンテンツそのものの魅力や投稿の仕方の巧みさによって多くのフォロワーや拡散を得ることも充分に可能である点も示されたと言えそうだ。ECにおいてもプロモーションやマーケティング施策を展開する上でSNSの重要度は増すばかだが、SNSプラットフォームの特性やユーザーの動向をつかみつつ、その展開を行うことは2022年においても肝要となりそうだ。

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