酪農・畜産専門ECサイト『FAR夢』がオープン

ECのミカタ編集部

ファームエイジ株式会社(北海道石狩郡当別町)は、日本初の放牧酪農・畜産専門ECサイト『FAR夢』をオープンさせた。

現場の課題に対応した商品を提供

持続可能な農業「放牧」を普及するための総合ソリューションを展開するファームエイジ株式会社(以下「ファームエイジ」または「同社」)は、日本初の放牧酪農・畜産専門ECサイト「FAR夢」をオープンさせた。

同社によれば、放牧酪農・畜産における「現場の課題解決ができる商品」を、より多くの生産者に届けたいと考え、特設ECサイトを立ち上げることにしたという。

EC化を決断

EC化を決断

ファームエイジでは、35年以上にわたって、放牧を推進するために電気柵やフェンスなどの販売・提案を行ってきた。それと並行して、日本にはまだない酪農畜産商品の開発に取り組んできた。海外での事例や、自社農場での試験、ユーザー様の声を参考にしながら、改良を重ねてきた結果、市場にはまだないユニークな商品が増えているという。

販売当初は見慣れないことや、一般的な商品と比較して高額なものが多かったため、注目される機会に恵まれなかったそうだ。ところが社会情勢の変化もあり、生産者の価値観も少しずつ変化し、次第に認知され、手に取ってもらえることが増えてきたという。

昨今ではSNSなどでも取り上げられる機会が増えていき、若いユーザーも増えている。こうした現場の課題解決ができる商品を、もっと多くの生産者に届けたいと考え、特設ECサイトを立ち上げへとつながったのだ。

酪農畜産にもECの力を

酪農畜産にもECの力を

公表に際して同社では次のように述べている。

「昨今の酪農畜産の情勢は非常に厳しいものになっています。特にコロナウイルス感染拡大による影響を強く受けており、その傾向はさらに顕著になっています。学校給食の中止、生乳の生産調整・大量廃棄、ガソリンや鉄などの価格高騰。さまざまな影響から、生産者だけでなく家畜たちの日常も大きく変わってしまいました。一方で、悪いニュースだけではなく、消費者自身もこのままではいけないと感じ、持続可能な世界を作っていくために嗜好の変化が起きてきています。SDGsに代表されるような新しい価値観も普及し始めており、こうした新たな時代の変化に活路を模索する生産者も増えてきています」

これまでの構造的な課題に加え、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響により試練に見舞われている酪農畜産業界だが、ここでもEC化が活路を開き、あらたなユーザーとのつながりを創出することになりそうだ。

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