越境フリマECアプリ【Ichi】がリリース 日本語で世界にリユース品を販売可能に

ECのミカタ編集部

Ichi株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役:市村幸士)は、誰「越境オークション・フリマアプリ Ichi」のiPhone/Android版をリリースした。

キャンペーンも実施

Ichi株式会社は、誰でも日本語で手軽に海外販売が出来る「越境オークション・フリマアプリ Ichi」のiPhone/Android版をリリースした。同社によれば、各国のクレジット決済や配送料も自動で計算されるため、購入された商品を郵便局に持っていき、QRコードを表示するだけで発送が可能になるという。

また、これまでは商品を海外販売するには言語、決済、配送面のハードルが高く個人が副業レベルで始めるには難しいのが現状だったが、「Ichi」を使えば24種類の言語に対応しており、自動翻訳機能が備わっているため、出品はすべて日本語で可能だとしている。

なお同社はリリースを記念して2ヶ月間(4月28日〜6月30日)、「手数料無料」キャンペーンを実施し、さらに新規出品者には発送の際に便利な「デジタルスケール」がプレゼントされる。

アプリの特徴と概要

アプリの特徴と概要

同社がまとめるアプリの特徴と概要は次の通りだ。

◆オークション機能

オークションまたはフリマの販売方法から選択できる。スタート金額と希望落札金額を設定するオークション形式、販売価格を指定したフリマ形式、販売方法を出品者が自由に選択可能だ。

◆自動翻訳機能

利用の国により24種類の言語に自動で翻訳される。翻訳システムは世界最高レベルの機械翻訳を提供するDeepL社のAPIと連携しており、出品の際には日本語の記載だけでも自然な文章に翻訳して世界に発信できる。

◆外国通貨でのクレジット決済

購入者は33種類の外国通貨でクレジット決済が可能だ。世界中の利用している場所ごとに日本円から各国通貨の為替レートをリアルタイムで自動計算して購入金額が表示される。さらに落札時に為替レートが確定するので、落札時と引落時で金額が変わってしまう様な為替リスクはない。Ichiが決済を仲介し出品者への入金は日本円にて銀行口座へ支払われる。

◆配送料の自動計算

重さを設定するだけで国際郵便の料金を国ごとに自動で表示できる。商品の重さを出品者が設定することでEMS、国際小包郵便の料金を利用している国ごとに自動計算し表示される。出品者や購入者が配送料を調べる必要がなく合計金額がすぐに分かるので手軽で安心だ。

◆伝票の自動作成

発送にあたって郵便局でQRコードから伝票を印刷できる。購入者が決済を完了して、届け先の入力が終わると出品者の取引画面にQRコードが表示される。そのQRコードを郵便局に設置してある「ゆうプリタッチ」機械にかざし伝票を印刷しその場で発送が可能だ。手書きによる記入ミスがなく、自身でプリンターを用意する必要もない。

個人でも海外販売が当たり前の未来に

公表に際して同社では次のように述べている。

「世界の越境EC市場規模は現在110兆円であり2027年には580兆円になると予想されています。また各国の関税撤廃の流れからも越境ECは成長が期待される市場です。しかし個人が副業レベルで越境ECを始めるには言語、決済、配送面の問題から気軽に始めることは難しく、それらに対応したECプラットホームも少ない現状があります。一方で海外では日本でしか手に入らないような商品(特にアニメ、アパレル、自動車関連など)に対する購買意欲は高いのですが、コレクションの限定品などは個人の方が所有していることも多く、なかなか見つけることが出来ないとの声がありました。日本人出品者にとっても今後の国内市場が縮小していくことを考えると海外へ販路を拡大することは価格競争、成約率の面からもメリットがあります。海外へ販売する日本人出品者の裾野を広げるべく『個人でも海外販売が当たり前の未来にしたい』という思いで『Ichi』を開発しました」

さらに同社は、今後について次のように述べている。機能面では翻訳言語、配送会社、決済方法の種類を順次増やしていき、カスタマーサポートについては、現在は日本語、英語のみだが、その他の言語でも対応できるよう強化していくとしている。

また海外での売れ筋日本商品の紹介などマーケティング支援に関する情報も発信していく予定だとしており、同社が目指す「個の力で越境大国の日本を作る」というビジョンの具体化という意味でも、これからの機能拡充に期待したい。

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