ヤマトが【モス・オンラインショップ】の流通スキームを構築

ECのミカタ編集部

ヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾裕、以下「ヤマト運輸」)は、株式会社モスフードサービス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:中村栄輔、以下「モスフードサービス」)が開始する直販サイト「モス オンラインショップ ~Life with MOS~」の流通スキームを構築したことを公表した。

モスの商品をヤマトがお届け

ヤマト運輸は、モスフードサービスが2022年7月19日(火)から開始する直販サイト「モス オンラインショップ ~Life with MOS~(ライフ ウィズ モス)」の流通スキームを構築した。冷蔵・冷凍を含む多様なモスバーガー商品を、ヤマト運輸が持つ3温度帯(常温、冷蔵、冷凍)の輸配送ネットワークや倉庫などを活用し、自宅に配送するとのことだ。

「モス オンラインショップ ~Life with MOS~」は、「おいしさ、安全、健康」という考えを大切にし、自宅にある野菜を使って「ひと手間」かけて楽しむものから電子レンジで簡単に調理できるものまで、モスバーガーならではのこだわりを直接顧客に届けることを目的としたオンラインショップだ。

構築されたた流通スキーム概要

構築されたた流通スキーム概要

◆ポイント

▷仕分けターミナルと3温度帯の保冷機能が一体となった拠点で商品の保管から出荷業務を行うため、多彩な商品ラインナップの取り扱いが可能

▷当日出荷作業分または売れ筋商品のみメイン倉庫から保冷倉庫に移動させ、在庫の点在を最少化

▷デジタルアソートシステムなどを活用し、短時間で様々な種類の商品を組み合わせた出荷業務が可能

多様なニーズに対応可能に

多様なニーズに対応可能に

公表に際してヤマト運輸では次のように述べている。

「昨今、お客さまが自宅にいながら自分の好きなものを食べることができる食品D2C(Direct to Consumer/消費者直接取引)のニーズが高まり、新規参入する企業が増えています。一方で、従来の店舗納品などケース単位で輸送を行うコールドチェーンとは異なり、D2C特有の個人のお客さまごとの細かい物流作業が必要となります。モスフードサービスは、1972年のモスバーガー1号店の開業以来、今年で50周年を迎え、これまでお客さまから愛され続けてきたモスブランドを活用した新たな事業展開として、自社ECサイト開発を検討していました。従来の店舗向け流通ネットワークを活かしながらも、スピーディー・安全に複数の温度帯の商品をお客さまへ直接お届けする新たな流通スキームの構築が課題でした。

ヤマト運輸は、1988年のクール宅急便発売開始以来培ってきた、全国での常温・冷蔵・冷凍の3温度帯の輸配送や倉庫などの物流ネットワークを活用し、サプライチェーンの上流から下流まで法人企業の物流をトータルにサポートしています。今回、『モス オンラインショップ ~Life with MOS~』における、商品の保管からお客さまの配達までを一括で運用することで、保管の温度帯が異なる複数の商品にも対応することが可能になり、多様なお客さまの好みにあう商品ラインナップを実現しました」

またヤマト運輸は、今後さらにD2C領域における効率的な物流スキームを構築し、事業者と購入者の満足度向上、環境への配慮やフードロス削減などサステナブル領域への貢献を目指すとしており、食品EC市場に新たな価値を提供することになりそうだ。

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