ライブコマースの始め方を徹底解説!配信の手順や成功させるポイントとは?

ECのミカタ編集部

ライブコマースの始め方を徹底解説!配信の手順や成功させるポイントとは?

アパレル業界を中心に広まっているライブコマース。そんなライブコマースを始めるにはどのような手順になるのでしょうか。本記事ではECを運営している方を対象に、ライブコマースの特徴や始め方、成功するためのポイントを詳しく解説していきます。ぜひ、最後まで読んでみてください。

ライブコマースとは

ライブコマースとは、「ライブ配信」と「eコマース」を掛け合わせた言葉で、ライブ配信を通してオンラインで商品を売ることができる販売形式のことです。視聴者は、ライブ配信をみながらリアルタイムで配信者に向けてコメントしたり、質問することができます。ECサイトでは難しい双方向のコミュニケーションが可能になるので、ライブコマースをうまく用いれば商品購入につながりやすいという特徴があります。

ライブコマースの仕組み


ライブコマースは、ショップの販売員やインフルエンサーが、自社サイトやライブ配信機能をもつアプリなどを通して配信を行います。Instagram(インスタグラム)やYoutubeなどでは、概要欄に商品や自社サイトなどリンクを貼ることができるため、紹介した商品の購入に誘導することができます。インフルエンサーを起用する際は、契約報酬やインセンティブ、またはそれらの組み合わせで支払われるようです。

ECサイトにおけるライブコマースのメリット

商品をより具体的に伝えられる


ECサイトよりも自社の商品情報を多く伝えられることが、ライブコマースの1番のメリットと言えます。商品の質感や色味、細かいポイントなど画像だけではわからない情報を伝えることで、視聴者の疑問や不安を解消し、購入してもらえる確率が高くなります。また、身長が低め・高めなど複数の着用モデルがいれば、視聴者によりサイズ感を知ってもらうことも可能です。

集客のチャンスが広がる


ライブコマースであれば、実店舗のような顧客体験ができるため、オンラインショッピングに不安がある方も客層に取り入れることができます。さらに、フォロワーを多く持つインフルエンサーやタレントを起用することで、彼らのファンにアプローチできる可能性があります。タレントの起用はブランドの知名度をあげたり、イメージアップにもつながるので積極的に取り組んでみても良いかもしれません。

視聴者とコミュニケーションが取れる


ライブコマースでは情報を提供するだけではなく、視聴者からのコメントに返信したり、視聴者が知りたいと思っている情報を知ることができます。コメントに応じて配信内容を工夫することもできるので、ライブならではの臨場感が味わえることも1つのメリットです。

ECサイトにおけるライブコマースのデメリット

次にライブコマースのデメリットや注意点を解説していきます。

費用や手間がかかる


まず一つ目に、費用や手間がかかってしまうことが挙げられます。撮影機材や照明、スタッフの配置など、ライブ配信までにはさまざまな準備が必要です。クオリティーの高い配信をするためには、その分手間がかかると考えた方が良いでしょう。最近では、ライブ配信をサポートしてくれるサービスもあるので、利用してみるのもいいかもしれません。

配信者によって配信の質が決まる


次に、ライブコマースは配信する人によって視聴者に与える印象が大きく変わってきます。「自社の商品の魅力を伝える力」だけではなく、対応力や配信者の知名度なども関わってくることは頭に入れておきましょう。

ライブコマースの始め方

ここでは、ライブコマースを始めるまでの流れを紹介していきます。

①配信する内容と配信者を決める


まず初めに、配信する内容と配信者(出演者)を決めます。

配信内容
ライブ配信の目的をしっかりと決める必要があります。「新作商品の紹介」と「ブランドのファンを増やすこと」が目的のライブ配信では、自ずと内容が変わってくるでしょう。視聴者が楽しめるか、タメになるかなど、視聴者が見たい!と思えるかどうかが大切です。

また年齢層や新規・既存顧客など、どの層を対象にするかも決めましょう。ライブ配信では双方向のコミュニケーションが発生するため、ガチガチに台本を決めてしまうのではなく、ポイントを押さえた上で余白は残しておきましょう。

配信者
次に、目的に合わせて配信者を決めます。配信者は、自社のスタッフを起用するパターンとインフルエンサーやタレントを起用するパターンがあります。後者の場合には、知名度や商品との親和性を考慮して選びましょう。

②配信する方法を決める


目的が決まったら、配信する方法を決めます。配信方法は自社サイトで行うか、既存のプラットフォームで行うかの2パターンあります。

自社サイトで配信
自社サイトでの配信は、自社サイトの利用につながりやすく、ブランドの世界観が伝わるオリジナリティを出せることがメリットです。しかし、既存顧客にはアピールしやすい反面、新規顧客を取り込みづらいというデメリットがあります。自社サイトで配信するときには、サイトにライブ機能を埋め込む必要があるので、どのサービスを用いるか選択しなければなりません。

既存のプラットフォームで配信
主なライブ配信のプラットフォームは、InstagramやYoutube、LINE LIVEなどがあります。既存のプラットフォームで配信するメリットは、自社サイトよりも手間をかけずにライブ配信ができることです。

また、プラットフォームがもつ顧客を取り込むこともできます。デメリットとしては、オリジナリティを出しづらいことや自社サイトに誘導しづらいことが挙げられます。また、ターゲットとプラットフォームの相性も考慮しましょう。

③スタジオやツールを準備する


目的や方法が固まってきたら、実際に使う場所や機材を準備しましょう。スタジオは、商品の見栄えや機材設営がしやすいかなどを考える必要があります。

ツールは、スマートフォンやタブレットなど身近なものから専門的な機材のうち、どれを使うべきかを状況に合わせて選択しましょう。最初はレンタルして見て、徐々に慣れていったら自社に合うものを購入するのも良いかもしれません。

④告知して集客する


内容が確定してきたら、告知の内容・日時・頻度も決めて告知します。自社ECサイトだけではなく、保有しているSNSアカウントなど、使えるメディアを余すことなく活用してアピールしてみましょう。その際、ライブ配信の視聴方法に関する情報は問い合わせが多くなる傾向があるので、丁寧に説明すると良いです。インフルエンサーやタレントを起用する場合は、彼らのSNSアカウントでも告知を頼んでおきましょう。

⑤リハーサルを行う


ここまでの準備・手配が完了したら、本番を想定してリハーサルをおこないます。当日となるべく同じ環境・スタッフで実施し、何か問題があれば事前に解決しておきましょう。リハーサルの時点で、視聴者のコメントへの対応や起こりうるトラブルなども想定しておくことが重要です。

ライブコマースを成功させるためには

最後に、ライブコマースを成功させるポイントを3つ紹介します。

配信の質を高める


配信の質は、構成内容や商品の映り方、配信者の話し方などによって決定します。配信内容を考える段階から「視聴者からの見え方」を意識するようにしましょう。

ネット環境も質を左右する重要な要素で、回線が不安定になったり、途中で切れてしまうと離脱してしまう視聴者もいるため、映像や音声とともに必ずベストな状態で配信できるように調整しておきましょう。

データを分析する


ライブの配信後にはデータ分析をおこなうようにしましょう。ライブ配信を行うと、視聴者の方からコメントをもらえたり、質問が来たりします。そこから、十分に伝わらなかった点を汲み取ったり、視聴者数・コンバージョン数・購入数などを分析することで、今後のライブ配信やマーケティングに生かすことができます。

出演者の起用にこだわる


ライブコマースにおける配信者の重要性はいうまでもありません。商品の良さを熟知していて、視聴者に上手く伝えられるプレゼン力がある人を選定するようにしましょう。また、出演者はブランドイメージに大きく関わることも視野に入れておいてください。

まとめ

いかがでしたか?これまでライブコマースの基本情報からメリット・デメリット、配信までの流れについて説明してきました。ECサイトだけでは伝えられない商品の魅力を伝えられるライブコマースは、導入してみる価値は大いにありそうですね!ただし、これまでに述べたようにデメリットや注意点もあるので、把握しておきましょう。ぜひ、ライブコマースを取り入れて、売上アップやファンの獲得を目指してみてください!


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