ペーパーレス決済atoneが産地直送ECのポケットマルシェに導入

ECのミカタ編集部

株式会社ネットプロテクションズ(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:柴田紳、以下「ネットプロテクションズ」または「同社」)は、株式会社雨風太陽(所在地:岩手県花巻市、代表取締役:高橋博之、以下「雨風太陽」)が運営する産地直送通販「ポケットマルシェ」において、同社が提供する「atone」が導入されたことを公表した。

会員制・ペーパーレス決済「atone」

ネットプロテクションズは、雨風太陽が運営する産地直送通販「ポケットマルシェ」(以下「ポケマル」)において、同社が提供する決済プラットフォーム「atone(アトネ)」(以下「atone」)が導入されたことを公表した。

「atone」はスマートフォンだけで完結できる会員制・ペーパーレス決済で、さまざまな利用場面に対応できる。たとえば物販やサービス提供など幅広いCtoC取引で後払い決済を提供でき、商品・サービスを販売する側は注文確定までの負担が減り、購入する側は商品の確認後に支払いができるため、安心でスムーズな取引を実現する。

またコンビニ払いをはじめ、銀行ATM、口座振替、LINE Payなど多彩な支払い方法から都合に合わせて選べ、会員登録することで、月内に複数回購入しても翌月1回のまとめ払いとなる「翌月後払い」が利用できる。さらに2023年春には会員登録を簡略化し、初回の携帯番号とメールアドレス登録だけで利用できる「都度後払い」(請求から10日後までに支払い)の機能も提供開始する予定とのことだ。

さまざまな決済手段から「atone」を選択

さまざまな決済手段から「atone」を選択

「ポケマル」では以前、クレジットカードを利用しないユーザー層(以下、非クレカ層)向けにコンビニ前払い決済を導入していたという。しかし前払い決済は入金まで注文が確定しないことが大きな課題だったそうだ。生産者は注文の連絡を受けると食材の確保や発送の準備に取り掛かるが、入金されない場合には食材(生鮮食品)を在庫として確保しておくことが難しいため、生産者の負担が大きくなる。

場合によっては食品ロスにつながってしまうという声も聞かれたため、生鮮食品を扱うCtoC(個人間取引)サービスにはそぐわないと判断し、コンビニ前払い決済の提供を停止していたのだ。一方で、購入者からはコンビニ等での支払いを希望する声が多く、社内外のデータからも非クレカ層向けの決済手段としてコンビニ払いのニーズが高いことは把握していた。

そこで、入金前に注文が確定するため前払いで発生していたリスクを払拭することができ、またコンビニでの支払いが可能な決済方法として後払いを導入することを決定したのだ。さまざまな後払い決済サービスを比較検討した中で、導入マニュアルが充実しており、かつ仕様がわかりやすいため開発・導入にかかる負担が少ない点、リーズナブルな手数料、そして今後もサービス機能を順次拡充する予定が決まっていること等が評価され、今回の「atone」導入に至ったとしている。

ECにおいて多様な決済手段を用意することは、利用者の利便性確保を通した売上向上につながる。特にコード決済やペーパーレス決済、後払い決済へのニーズは高い。一方で、決済システムを導入する側にとっては、コストや提供するサービスとの親和性の問題が付きまとう。今回、atoneがポケマルに導入されたことで、国内最大級の産地直送ECにおいてもサービスの柔軟性や可用性を示したと言えそうだ。

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