EC支援サービスのTSUKU TSUKUが【Dropbox Sign】を採用

ECのミカタ編集部

Dropbox Japan株式会社(本社: 東京都中央区、代表取締役社長: 梅田成二)は、TSUKU TSUKU株式会社(以下「TSUKU TSUKU」)がクラウド電子署名サービス「Dropbox Sign(旧:HelloSign)」を導入したことを公表した。

ECマーケットプレイス「ツクツク!!!」を運営

Dropbox(NASDAQ:DBX)の日本法人である Dropbox Japan 株式会社(以下「Dropbox」または「同社」)は、BtoBおよびBtoC向けマーケットプレイスを運営するTSUKU TSUKUが、クラウド電子署名サービス「Dropbox Sign」販売パートナーの日本電気株式会社(以下「NEC」)と特約販売店である株式会社綜合システムプロダクツ(以下「綜合システムプロダクツ」)の支援により導入したことを公表した。

TSUKU TSUKUは、出店支援や出店機能などをパッケージ化したEC支援サービスの提供や、BtoBおよびBtoC向けマーケットプレイスを運営している企業だ。特に、モノ(物販)・コト(体験)・ゴチソウ(グルメ)・オメカシ(美容)・チョクバイ(ファーム)の5つの売り場を設けた総合マーケットプレイス「ツクツク!!!」は、CMSを利用し、Webサイトの専門知識がなくても出店できることもあり、小売、メーカー、飲食、サービス業などさまざまな事業者の参入が拡大している。

業務負担を「体感値で半分以下」に

業務負担を「体感値で半分以下」に

出店事業者の増加に伴い、課題となったのが「契約業務の負担増」だったそうだ。マーケットプレイスの出店事業者と契約を交わす件数は、年間数千件にも上るが、紙の契約書を使用していたため、契約書類の発送や印刷において、膨大な時間やコストがかかり、セキュリティ面の強化も課題となっていた。さらに、紙の契約書を郵送でやりとりしていると、契約を交わすまでに、どれだけ急いでも4日、5日はかかっていたため、出店事業者からは、「契約完了までにかかる時間を短縮してほしい」という要望が寄せられていた。

そこで2021年初頭より、電子契約サービスの比較検討を開始したが、機能と料金のバランスが同社の条件と見合わない状況が続き、これだと思えるサービスを見つけられずにいたという。こうした中で電子契約サービスについて問い合わせを受けたNECと綜合システムプロダクツにより、TSUKU TSUKUが求める機能と価格帯に見合うサービスとして、Dropboxのクラウド電子署名サービス「Dropbox Sign(旧:HelloSign)」を提案したところ、求める機能を満たした上で、コスト面でも十分対応できる価格帯であることが評価された。

さらに、TSUKU TSUKUでは、社内システムと電子契約サービスをAPI連携する予定でいたため、NEC、綜合システムプロダクツ、Dropbox Japan およびTSUKU TSUKUの技術者のミーティングを設定し、デモを交えながらのAPI連携検証を実施した結果、技術的な不安を解消することができたことも Dropbox Sign 選択の決め手となったとしている。導入後に、実際に業務負担が「体感値で半分以下」になったとのことだ。

出店事業者の急増にも対応

今回のTSUKU TSUKUによる「Dropbox Sign」導入について、Dropbox Japan代表取締役社長の梅田成二氏は次のように述べている。

「2021年5月にNECのテレワークソリューション群にDropboxとDropbox Sign(当時HelloSign)を追加いただいて以来、あらゆる業種のお客様の課題解決のためにDropboxおよびDropbox Signをご提案いただいていると聞いております。このたびNEC様とその販売店様の提案によりTSUKU TSUKU様にご採用いただいたDropbox Signは、API連携により企業が自社のシステムに簡単に実装し、すぐに運用できるのが強みのソリューションです。今後も、パートナー様とともに、契約業務における工数削減やコストダウンの方法に悩む企業を支援していきます」

またTSUKU TSUKUでは、2021年11月よりDropbox Signの利用を開始し、おもに「ツクツク!!!」の出店事業者と電子契約を交わす際に活用している。契約書原本のデータ化作業に関連する工程の削減により業務効率化や郵送に関わるコスト削減、契約から出店までの時間短縮など、さまざまな面でその導入効果が得られているという。

実際に契約業務を担っている同社管理部の阿比留由佳氏は、以下のように述べている。

「とくに2022年の秋は出店事業者様との契約数が急増し、1ヶ月で数千件もの契約を交わすような状況が生まれました。もし、このときにDropbox Signを導入していなかったら、私たちだけではとても対応できなかったと思います。このような経験からも、契約業務における負担や手間は、(以前と比べ)半分以下にまで下がっていると感じています」

こうした導入成果を受け、TSUKU TSUKUでは、Dropbox Signと社内の顧客管理システムとのAPI連携を予定するなど活用範囲の拡大を計画中としており、さらなる成果にも期待がかかりそうだ。

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