越境物流のジュームロジスティクスが東京に日本法人を設立

ECのミカタ編集部

ジュームロジスティクスが東京に日本法人を設立することを公表した。同社は、近日中に東京にオフィス開設を予定し、2023年に人員を拡大することを計画中で、現在、日本国内の100社以上の顧客と商談が進行中だとしている。

越境物流でアドバンテージ

ジュームロジスティクスは、東京に法人を設立し、日本およびアジア諸国での事業をさらに発展させていくために、本格的に始動したことを公表した。ジュームロジスティクスは、香港、中国本土、韓国、日本、ヨーロッパの顧客向けに越境ECのための物流、テクノロジー、インフラサービスを提供している。

現在、ジュームロジスティクスは、物流サービスに関心がある100社以上の現地顧客と取引交渉を進めているという。現在、日本の顧客事業者から最も需要が高い配送先は、フランス、ドイツ、アメリカとのことだ。

最近、同社が行った検証では、日本からこれらの国へは5日から10日で商品の配送ができることが明らかになり、同業他社に比べ非常に有利な競争力を持っていることが確認されたとしている。

日本は最も将来性のある越境EC市場のひとつ

日本は最も将来性のある越境EC市場のひとつ

ZenGroup株式会社(越境ECサービスを提供する、同社と取引のある日本企業)物流センター部部長、菅原晋氏は、次のように述べている。

「ジュームロジスティクスとは、越境EC分野で提携しています。この提携を決断した最大の理由は、100カ国以上で取引の基盤が確立されており、一社と提携するだけで広い地域をカバーできることでした。私たちの配送サービスは、これまですべてのお客様にご満足いただいています。年間130万個の製品を150カ国で販売している弊社にとって、これまでも、これからも、お客様からのフィードバックが最も重要な成功基準になるでしょう」

ジュームロジスティクスのCEO、ドミトリー・チェルニシェフ(Dmitry Chernyshev)氏は、次のように述べている。

「昨年、私たちは日本で長期的なビジネスを展開する決断をしました。法人格の取得は、そのための第一歩です。次の段階は、東京にオフィスを本格的に開設し、現地の優秀な専門家と協力して、従業員数を拡大していくことです」

また同社は日本市場について、最も将来性がある越境EC市場の一つであるとしている。その上でジュームロジスティクスは、法人格を取得することで主に現地企業との長期的なパートナーシップを確立し、物流ビジネスに必要不可欠な、あらゆる法的手続きの簡略化と迅速化にも貢献するとしており、EC化の急進によって、ますます高まる物流ニーズに同社がどう対応していくか、視線が集まりそうだ。

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