ebay、日本での越境ECトレンドを発表(2022年度第4四半期版)

ECのミカタ編集部

イーベイ・ジャパン、2022年第4四半期および年間の越境ECトレンドを公開

イーベイ・ジャパン株式会社(以下:イーベイ・ジャパン)は、2022年度第4四半期(10‐12月)の期間、および2022年の1年間に日本セラーから出品されたアイテムの販売動向を発表した。

2022年第4四半期 日本からの「越境EC」取引

2022年第4四半期に日本から売れ筋となった、または注目された商品をイーベイ・ジャパンの各カテゴリー担当者がピックアップしランキング化。カテゴリーによっては、単価や販売個数とは関係なく注目度が高かった商品やユニークな限定商品をピックアップされている。

◆コレクティブルズカテゴリー

「ポケモンカード」が引き続き好調。「ONE PIECE」や「ヴァイスシュヴァルツ」も新発売ボックスだけでなく、数十万を超えるシングルカードも多く取引された。

また、「ドラゴンボール」の映画放映、チェンソーマンの放映開始の影響もあり関連グッズが大きく盛り上がった。その他「鬼滅の刃」「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」など日本を代表するアニメのフィギュアや関連グッズが幅広く取引され売上が伸長。

加えて、すでに廃盤となっている希少性の高いポータブルゲーム機だけではなく、最近のゲーム機や100万円を超えるゲーム機など幅広い商材が販売された。

◆自動車パーツ・カメラカテゴリー

国産スポーツカーの純正部品の人気が引き続き衰えず、2022年第4四半期では前年比137.7%で伸長、2022年の年間売上総額の前年比は122.8%と大きく飛躍している。

そして、デジタルカメラは第4四半期の前年比148.6%、2022年の年間売上総額の前年比は151.4%とかつてない程の大きな伸びを見せる結果となった。

◆ファッションカテゴリー

歴史的な円安が後押しし、ハンドバッグ、高級時計、高級ジュエリーなど高額商品が多いカテゴリーが大きく売上を伸ばした。

2022年を通した日本からの「越境EC」取引

2022年を通した日本からの「越境EC」取引

※順位の下段は同データ前年同期にランクインしていた際の順位

年間の取引額は女性向けのブランド品が1位、時計・パーツ&アクセサリーが2位となり、昨年と同じ順位となった。

そして、昨年の5位から3位に順位を上げたのはアニメアート&キャラクターグッズで、「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」、「呪術廻戦」など日本を代表するアニメの映画作品が2022年は相次いで海外でも大ヒットしたこともありフィギュアや関連グッズの売上が全体的に伸長した。

◆成長率TOP3(昨年比)

2022年は円安の影響でハンドバッグや高級時計、ジュエリーなどが大きく売上を伸ばした。これらのカテゴリーは高額品がeBayの真贋保証サービスの対象となっていることもあり安全に取引が出来ることも影響していると考えらるだろう。

高価格帯商品の拡大が見込まれる

今回の結果を踏まえて、イーベイ・ジャパンの北村直樹氏は以下のようにコメントしている。

「2023年の年初は、一旦は円高が進みましたが、円安傾向はまだまだ続くと思われます。日本の商品の競争力は第1四半期中は高いままであることが予想されます。また今年はタックスリターンの影響が通常通り出てくると思われ、高価格帯の商品の売上拡大が見込まれます。他にも2023年は近年成熟してきた嗜好の多様化により、各カテゴリーで、熱狂的ファン(enthusiast)向け商材に対する需要が、更に拡大していくでしょう」

取引額順位においても、アニメ関連のグッズが5位から3位に伸長している。日本の漫画やアニメは世界的にヒットする作品が多いことから、今後も越境ECでの主力商品として売上を伸ばし続けることが考えられる。2023年は戻りつつある海外旅行者の増加が、越境ECにどのような影響を与えるのかも注目すべきといえるだろう。

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