「O-PLUX」がバージョンアップ 氏名のフリガナから不正を検知

ECのミカタ編集部

不正注文検知サービス「O-PLUX」 違和感のある氏名のフリガナを審査で検知

かっこ株式会社(以下:かっこ)は、不正注文検知サービス「O-PLUX」のバージョンアップを行い、購入者として入力された氏名のフリガナが不自然だった場合、審査で検知できる機能の向上を実現した。

名寄せ機能を拡充

名寄せ機能を拡充

「O-PLUX」は、複数の機能を掛け合わせる事で複合的に不正かどうかをリアルタイムに判断している。なかでも、かっこが特許を有している名寄せ機能(特許第6534256号)は、氏名の「高橋」を「髙橋(はしごだか)」、住所の「1丁目1番地1」を「1‐1‐1」にするなど、表記を変えることでシステムでは同一視しにくい日本語の特徴を悪用した不正に効果を発揮してきた。

今回、この名寄せ機能にフリガナを使った審査を実装し、国産の不正対策サービスとして、海外製品に無い性能の強化を実現。配送先情報を持たないようなデジタルコンテンツ、旅行、チケット等の不正やクレジットカードの有効性をチェックするクレジットマスター対策などで審査精度が向上することとなった。

漢字とフリガナの不一致に着目

クレジットカード不正について、以前はIPアドレスやデバイス情報で海外からの注文かどうかを判断していたが、昨今では海外であることを隠すためこれらの情報が偽造され、国内からの注文と区別がつきにくくなっている傾向にあった。

情報を偽造する際、日本語の氏名は様々なフリガナのパターンがあるため、日本人以外だと読めないことも多く、漢字とフリガナの不一致が発生している。

◆例:前田のフリガナ「ゼンデン」、中山のフリガナ「チュウザン」など

また、初回限定商品を狙い、同一人物が複数回注文する不正手口でも同様のケースが発生しており、今回の機能強化による審査精度の向上が期待できる。

かっこは今後も、多様化する最新の不正手口に関する分析と研究を重ねるとともに、積極的に機能拡充・サービス開発に取り組むことで、安心・安全なオンライン取引・ネット通販の環境づくりに貢献するとしている。日本語ならではの特徴に着目した今回のアップデートは、新しい不正利用対策として高い効果を発揮することが期待されるはずだ。

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