カーケア用品の“モビフルEC”が『ZenPlus』を通して越境展開を開始

ECのミカタ編集部

ユニオンエタニティ株式会社(本社:大阪市西区、代表取締役社長:安部哲史、以下「ユニオンエタニティ」または「同社」)は、ZenGroup株式会社(所在地:大阪市中央区、以下「ZenGroup」)が運営する越境ECモール『ZenPlus』に出店し、海外展開を開始することを公表した。

日本のカーケア用品をECで世界へ

カーケア用品を専門に販売するECショップ『モビフルEC』を運営するユニオンエタニティは、2023年7月20日に越境ECをトータルで支援するZenGroupが運営する越境ECモール『ZenPlus』に出店し、海外展開を開始することを公表した。越境ECモール『ZenPlus』は、「世界の越境EC販売額20%を日本に」をミッションに掲げるZenGroupが運営する越境ECモールだ。

2016年12月に開始された『ZenPlus』は、そこから6年で利用者実績が2900社を超え、越境EC事業の売上は前年比約75%増加し、顧客からの満足度が90%以上といった成果を出している。『ZenPlus』をはじめZenGroupを支えるスタッフは30カ国の外国籍社員が在籍しており、国籍に捉われない採用を実施しているのが特徴だ。外国籍社員のために社内で日本語教室の開催や母国に合わせた休暇が取得できる等の取り組みを行うことで、越境EC事業の急成長を実現している。

スタートアップ企業同士の連携

スタートアップ企業同士の連携

ユニオンエタニティとZenGroupは、ともに大阪府大阪市に本社を構えるスタートアップ企業だ。スタートアップの強みといえば、圧倒的なスピード感だろう。同社は、世界の洗車市場の成長の一助を担うためには、2023年中早い段階での海外展開が必須だと考えていたようだ。

その上でZenGruopが提供する『ZenPlus』は出店に審査や契約手続き等がなく、日本語だけで利用可能なことから海外展開までのスピード感があり、またユニオンエタニティの「チャレンジを応援する」という風土による決裁の素早さが奏功し、連携へと至ったのだ。同社は、海外展開後も日本のカーケア用品を世界の洗車市場へ届けるため、スピード感のある連携を続けるとしている。

成長する世界のカーケア市場に繰り出す

同社は、Transparency Market Research社の調査レポートを引用し、世界の洗車市場規模は2023年の384億ドルから2031年に689億ドルとなり、予測期間中に年平均6.7%成長するとみられると指摘する。また、ZenGroupが2023年4月27日~5月2日に実施した越境EC利用&訪日意向調査では、「訪日しやすい環境下においても越境ECを利用したい」との回答が8割を超えた。

新型コロナウイルスによる行動規制が緩和され訪日しやすい環境になりつつあり、訪日外国人の増加に伴った越境ECでの「リピート買い」が期待される情勢だ。こうした中でユニオンエタニティでは廃車買取り事業を主軸とし、車に特化した循環型サービスをITで展開してきたが、一台の車を長く使用することで資源を大切にし、持続可能な消費や生産の形を確保するというSDGsへ繋がるという考えのもと2021年5月に『モビフルEC』としてカーケア用品の販売を開始した。

車のメンテナンスに使える「おさるのスゴピカ」シリーズはYouTubeで紹介され、再生回数が13万回超えの商品もあり、翌年の売上高は前年比300%以上の成長を遂げている。同社は、国内で人気のカーケア用品を海外の洗車市場へ展開することで成長の一助を担いたいという想いから今回、ZenGroupが運営する越境ECモール『ZenPlus』への出店を決定したとしており、スタートアップ企業同士のタッグがもたらす越境ECでの成果に期待したい。


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