「クレジットカードの利用実態に関するアンケート調査」　楽天カードの利用率が最も高く、国際ブランドは「VISA」が過半数を占める

2023/10/23

ECのミカタ編集部

クレジットカードの利用実態を722人にアンケート調査【2023年最新】人気カードや作ったきっかけは？

株式会社サザンダイア(以下：サザンダイア)が運営する、金融情報メディア「SMCマネーガイド」が、クレジットカードの利用実態に関するアンケート調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

VISA、楽天カードが上位に並ぶ

「発行したクレジットカードの国際ブランド」について質問したところ、直近1年以内に契約したカードブランドは「VISA」が51.4%と過半数を占める結果に。続いて「JCB」(26.6%)、「Mastercard」(14.8%)が並び、「VISA」の高い人気が浮き彫りになった。

また、「発行したクレジットカード」についてはについては「楽天カード」が19.7%とトップ。2022年に実施したアンケートでも最多回答と、安定した人気を維持していることが判明。

次に回答が多かった「三井住友カード」(13.3%)は昨年の調査で2位だった「PayPayカード」(10.9%)を逆転。「エポスカード」(4.7%)も上位に入り、昨年から人気を維持しているカードが多いことが分かる結果になった。

お得感を重視したクレジットカード選びか

「クレジットカードを選んだ理由」については、「年間費が無料・安かったから」が63.2%と最多。昨年のアンケート調査と同じく、過半数以上の人がランニングコストの削減を重視している人が多い傾向となった。

また、「ポイントが高還元率・貯まりやすいから」(48.2%)、「入会特典がお得だったから」(20.6%)、「よく使うお店・ショッピングサイトだから」(19.8%)が続き、カードの所持による特典を重視している傾向が見て取れるだろう。

ユーザーがお得感を重視している点は、「クレジットカードを作ったきっかけ」に対する回答からも伺える。

「日常の買い物でポイントが貯まるから」が61.4%に続いて、「普段利用するお店でお得だから」(32.0％)や「利用すると割引が適用されるから」(28.7％)も上位にあがるなど、ポイント重視の傾向が強いことが分かる。

ショッピングでのカード利用が最多

「クレジットカードの利用目的」については、「ネットショッピングの支払い」が74.2%と最も高い結果に。続いて、「買い物した際の店舗での支払い」(73.5%)、「生活費の支払い」(62.3%)などが並び、日常生活でカードを切る場面が多いことが分かる。

「毎月のカード利用額」については、「5～10万円」が18.6%と最多。以降は「3〜5万円」（16.9%）、「10〜20万円」（16.8%）が僅差で並びぶ。

日常的にカードを使用している層と、ちょっとした買い物などに使用するだけの層が分かれているが、この結果には回答者の年代などが影響していることが考えられる。

多様化する決済方法の中でどういった優位性を提示するか

2023年現在、日本国内で発行されているクレジットカード枚数は約3億枚にものぼるといわれている。単純計算で、1人あたり2枚以上のカードを所有していることになり、いかにクレジットカードが日常に浸透した存在であるかが伺えるだろう。

その一方で、近年はQRコード決済を中心とした電子マネーの普及が著しく、カード発行枚数の伸びは落ち着きつつある。しかしながら、依然キャッシュレス決済においては最も利用率が高く、今後もこの傾向は続くことが考えられるはずだ。

本アンケートではクレジットカードの作成にあたり重視する点として、「ポイント」や「割引」といったお得感が上位に来ていることが判明した。QRコード決済などにおいても、ポイント還元率を始めとしたお得感を中心にしたユーザー獲得が激化している。利便性の高い楽天ポイントが付与される「楽天カード」が現状利用率トップではあるが、「三井住友カード」や「PayPayカード」といった勢力の躍進も見逃せない。

多様化する決済方法の中で今後クレジットカードがどういった立ち位置、優位性をユーザーに提示していくのか。今後の動向に注目したい。