鈴与株式会社（以下：鈴与）は、工業用ガスをメインに貨物運送事業を展開する東西運輸株式会社（以下：東西運輸）の株式を100％取得。東西運輸の子会社であるリファーシステムジャパン株式会社（以下：リファーシステムジャパン）と併せて鈴与のグループ会社となることを公表した。

ワンストップ物流サービスを提供予定

鈴与は2015年よりワイン物流事業を開始し、ワイン専用定温倉庫「ファインワインセンター」を2拠点運営。ソムリエをはじめとしたワインに精通したスタッフが常駐する同センターは、業界トップのワイン取り扱い社数実績であり、150社以上の顧客が利用する。

リファーシステムジャパンは、ワインの品質維持に適した15度で管理された専用車両にて高級ワインの配送を行う等、ワイン物流を専門にしている。リファーシステムジャパンのグループ会社化によって、鈴与の輸配送ネットワークと高品質な輸送サービスの特徴を活かした、輸入・輸送・保管・流通加工・配送のワンストップ物流サービスを提供する予定だ。

◆ワイン輸送に適した専用車両

2024年3月には3拠点目となるファインワインセンターを新設

日本国内のワイン市場は右肩上がりの成長を続けており、2021年の国内消費量は前年比104％と増加。10年前と比較すると約128％と伸長。中でもスパークリングワインの輸入量は2022年過去最高になるなど、飲食店の需要増に伴いより一層の成長が期待されている（※1）。

鈴与のワイン物流は多くの企業に委託先として選ばれており、取扱社数は業界No.1の166社となっている（※2）。ワイン物流センターには保税エリアもあり、輸入通関手続きもサポート。輸入から入出庫、保管、配送までワンストップで対応できるため、多くの管理業務負荷を軽減できる。

鈴与は2024年3月には、3拠点目となるファインワインセンターの新設を予定。今後もワイン輸送に最適な倉庫立地、設備で高品質な物流サービスを提供するとしている。今後の動向に注目したい。

※1参考： 日本国内のワイン消費数量は10年間で約1.3倍に拡大
※2：鈴与調べ