EC・実店どちらも誘導できるファッションアプリ登場

ECのミカタ編集部

欲しい商品が決まらない・・・そんな悩みを「monococo」がサポート!

 テックファームグループのひとつで、システム開発を手掛けるテックファーム株式会社(「以下「テックファーム」)は、ECサイトの集客・売上拡大を支援するコマースリンク株式会社(以下「コマースリンク」)が提供する、スマートフォンアプリケーション「monococo(モノココ)」を開発した。アプリはiOS・Android版が配信されている。

「monococo」は、約40ブランド380店舗の商品や店舗に関する情報を掲載した無料のスマートフォン向けアプリケーションだ。人気ブランドの新着情報通知や気になる商品の保存など、一括管理できるのが大きな特徴で、欲しい商品が定まらない、20〜30代の女性のショッピングをサポートする。

同アプリを活用すると、例えば、アプリ内で、ブランドの新着情報を閲覧する中、欲しい商品を巡り会えた際に、そのまま商品の詳細情報を閲覧でき、購入したい時にはそのまま、ECサイトにアクセスするか、現在地周辺のそのブランド店への案内、店舗の在庫状況の確認ができる。

掲載ブランドは「monococo」によって、商品が入手可能な店舗やブランドのECサイトへ誘導する020施策として集客が実現できる。また、「monococo」には有名店が多数掲載されているが、現在も掲載ブランドを募集している。商品やスタッフコーデ、在庫、店舗情報などの掲載に必要となる情報は自動で回収されるため、手間を掛けずに利用することができる。

「monococo」を開発したテックファームの技術とは?

 「monococo」の開発において、コストの削減や開発期間の短縮を目指すべく、ニフティ株式会社(以下「ニフティ」)の提供する「ニフティクラウド mobile backend」が活用されている。「ニフティクラウド mobile backend」はアプリケーション開発に必要なプッシュ通知などの汎用的な機能API(アプリケーションプログラミングインタフェース)・SDK(ソフトウェア開発キット)で提供することで、サーバー側のコードを書くことなく、その分のコスト・開発工数を削減できる。今回、一部機能において「ニフティクラウド mobile backend」を活用することで、コスト・工数の大幅な削減を実現した。

また、「monococo」の開発にテックファームはサービスの企画設計から携わっており、サービス企画時に、コマースリンクとともに、本当に必要とされている機能は何なのかをサービス設計の専門チームが定義した。具体的には、欲しい商品が定まっていないユーザーが情報収集し、店舗やECサイトへ遷移する流れを促すため、ユーザーが必要な情報を行動軸に沿って配置。さらには、女性が直接的かつストレスなく操作ができるよう、画面の表示デザインにも工夫が凝らされている。

同じような服が複数のショップにある場合、値段や細かなデザインなどを見比べたいと思う女性は非常に多いだろう。そんな時にこの「monococo」が非常に役に立つ。また、ショップ側としても、顧客が自ら入手可能な店舗やECサイトを見つけ出してくれることから、問い合わせへの応対時間も減らすことができる。さまざまなショップやブランドでオム二チャネル化が進んでいるが、ネットや実店舗、片一方に注力するのではなく、どちらにおいても「おもてなし」の心を忘れないことが今後、リピーターを増やすきっかけとなるのではないだろうか。


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