最終回!2015年の越境ECはどうだった?(PayPal調べ)

ECのミカタ編集部

越境ECでの決済は!?

先週からお届けしている「PayPal 2015年の越境ECに関する調査」の最終回をお届けする。第1弾(http://goo.gl/111WnL)第2弾(http://goo.gl/PwmEOg)の続編となっているので、こちらも併せてご覧いただきたい。

今回の調査の対象となったのは世界29箇所の市場と23000人の消費者。18歳以上の消費者が、オンライン上で回答したという。

越境ECでの”返品”は少数派!

ほとんどの国では、国境を越えて返品を行う人は少ないことがわかった。ネットショッピングでの返品は手間がかかり、国内であっても億劫なものだが、越境で返品となればなおさら避けたいと思う人が多いのだろう。購入した商品、取引相手国にもよるが、返品コストにも十分考慮が必要だ。

また、中国やインド、アラブ首長連邦では購入者の手元まで届ける船便を利用する人が多いこともわかった。越境ECの際に気にかかるのは、”輸送”に関することだろう。船便は他の輸送手段に比べ、コストは安く済む傾向にあるが、その分時間がかかるのはデメリットと言えるだろう。

通貨は自国、外国、どちらでもOKが多数派!

上記、右側の折れ線グラフは支払い通貨に関する考え方を各国ごとに比較したもの。青線”外貨での支払いを好まない”、緑線”外貨でショッピングをするときには事前に為替レートを確認する”、紫線”越境ECの際にPayPalを利用して支払えば、他の決済手段を利用するよりも手数料が安い”、オレンジ線”自国通貨でも外貨でも構わない”と回答した人の割合。

”自国通貨でも外貨でも構わない”と回答した人が多いのが特徴的だ。Paypalをはじめとする決済支援企業から、外貨決済が手軽にできるサービスが多数提供されているためだろう。また、”購入前に為替を確認する”という人も少なくない。為替次第では、越境ECのさらなる発展、また衰退の可能性も否定できないのではないだろうか。

安全と便利が越境ECでの決済手段決定のカギ!

越境ECでの決済手段は何を基準に選択しているのか答えたもの。多くの人が、”より安全”な決済手段を選択すると回答した。また”安全”に次いで回答が多かったのは、”より便利な”決済手段。越境ECでの決済は”安全”と”便利”が決め手となるようだ。他にも回答者が多かった項目は、”決済スピードが速い”、”売り手が認めた決済手段”、”認知度、信頼度が高い決済手段と続いた。

商習慣の異なる相手との取引では少なからず不安が伴う。この不安を少しでも払拭したいという購入者の思いが、この決済手段の選択理由から感じられるように思う。


以上が、PayPalが調べた、2015年の越境EC情勢だ。日本人は海外からの購入に積極的でないが、それに反して日本から商品を購入する人は少なくないこと。また、越境ECで気にかかることは、輸送コスト、決済の安全性であることなどが明らかになった。

各資料からは国ごとに越境ECに考え方が大きく異なることも読み取れる。海外向けにEC事業を行う上では、進出先の消費者の考え方を把握した上で戦略を練る必要がありそうだ。

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