売上3倍!横浜の企業のWEBマガジンに見る影響力の秘密

ECのミカタ編集部

神奈川県横浜市に本社を構える株式会社湘南貿易(以下、湘南貿易)は、ヨーロッパを中心とした世界の軟包材関連機械ならびに最新技術を日本に紹介することを目的に、平成9年に設立された。現在は、インフレ関係の機械に関して幅広く海外メーカーの代理店として活躍しており、一方ではワイン事業を手掛けるほか、日本の未来・地球の未来創造の一助になればと「湘南エコプロジェクト」なるものを立ち上げ、プラスチックのリサイクル活動にも力を入れている。

そんな神奈川県で活躍している中小企業が、自社で輸入販売しているノンアルコールワインを2015年9月10日からスタートしたWEBマガジンで公開したところ、なんと自社EC売上が前年同月と比べ3倍以上になる結果を記録したという。そのWEBマガジン『MELLOW(メロウ)』は、暮らしに役立つノンアルコールワイン生活向上を目的とし、革新的な製法により“ありのままの”ワインの風味や香りが楽しめるノンアルコールワインの魅力について、より多くの人に身近に感じてもらえるように毎週3~4回ほど情報発信を展開しているWEBマガジンである。WEB上で情報を発信しオンラインショップを展開することによって、実際に商品の売上が3倍にも伸びたという実績を考えると、改めてECの可能性や利便性を感じずにはいられない。

では、その影響力の高さはどこにあるのだろう?WEBマガジン『MELLOW(メロウ)』のHPを見てみると、ノンアルコールワインを売りに出しているからなのか、HP全体がターゲットを女性に絞っているような綺麗な配色で作成されている。また、鮮やかな写真の掲載も多く、ページ項目には「レシピ」「グルメガイド」「美容・健康」「ライフスタイル」「楽しむ・遊ぶ」と商品のオンラインショップとは別に、女性が注目しそうなコンテンツが集まっている。今後もバレンタインデーなど季節を先取りする企画やアンケート発表、好評だった「サングリア」や「ホットワイン」といったノンアルコールワインで作るカクテルレシピなどの情報配信を展開していくとのことだ。

そして、自社のオンラインショップを主張しつつも、「Yahoo!ショッピング」と「楽天市場」の二つのネットショップを公式に提携しているため、公式オンラインショップから各提携ショップに飛び商品が購入できるという、個人のライフスタイルに対応した利用ができる。まさに現代に合わせたビジネスの一面ともいえるだろう。こういったサービスやターゲットを絞った宣伝が結果として世の中のニーズに応える形となり、商品の売上を伸ばす一部の要因に繋がったのではないだろうか。店舗において、自分たちの扱う商品をどう魅せるかは、永遠の課題である。また、年々、スマホで、直感的に、一枚絵で何かを感じて、判断する機会が増えている中で、視覚的な面からお客様にアプローチするWEBマガジンの必要性は増している。表現力が増した中で、商品をただ伝えるのではなく、いかに日常と結びつけて、シーンを提案するかがこれから重要になってくるのかもしれない。


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