eBay年間アクティブユーザーが1億6200万人に

「eBay」を運営する米国eBay Inc.は1月27日、 2015年度第4四半期ならびに2015年度通期の決算を発表した。

2015年度第4四半期（10月‐12月）のeBay Inc.の取扱高は219億米ドル（2兆5,842億円＊）となり、 為替の影響を除いた前年同期比で5％増加した。 売上高は同じく5％増となる23億米ドル（2,714億円＊）となった。 純利益は6億米ドル（708億円＊）となっている。

第4四半期におけるセグメント別の業績として、 eBay.comを中心としたマーケットプレイス事業の取扱高は207億米ドル（2兆4,426億円＊）、 売上高は19億米ドル（2,242億円＊）となり、 ショッピング・シーズンには世界190か国にわたって2億6,500万件の取り引きが行われた。＊1米ドル＝118円換算

eBay Inc.の最高経営責任者（CEO）であるデヴィン・ウェニグ（Devin Wenig）は「2015年第4四半期に私たちは確固たる結果を残し、 優先すべき事項に沿って前進することができたと考えています」と述べ、 「この四半期は、 PayPalとの分離という特別なできごとのあった2015年を締めくくるものでもあります。 私たちは今後も、 長期的な成長に向けてeBayを再度ポジショニングするという計画を遂行し、 私たちの事業と顧客ベースを成長させつづけます」とコメントしている。

なお、 同時に発表された2015年度通期の決算では、 アクティブな購入者が前年より800万人増加し1億6,200万人に達したこと、 その結果として取扱高820億米ドル（9兆6,670億円＊）、 売上高86億米ドル（1兆148億円＊）の業績に至ったことが報告された。

これを受け今後、商品カタログを強化するとしている。商品カタログの強化とは、同じ商品は1つの商品として登録し、購入者が商品を探しやすくすること。eBayはもともとオークションサイトとして地位を築いてきた経緯があるため、商品カタログに関しては投資をあまりしてこなかったが、スマートフォンで商品を購入するユーザーが増加した現在、そのスタイルからの転換を図ることで、さらに勢いに乗りたいところだ。