売上アップの秘訣はこれ?AmazonのFBA「在庫健全化ツール」

そもそもFBAとは。

総合オンラインストアのAmazon.co.jp(以下、Amazon)が「フルフィルメント by Amazon(以下、FBA)」にて大口出品サービスに登録している法人販売事業者に向けてFBA在庫管理のための新機能「在庫健全化ツール」を公開したことを発表した。

FBAとは、販売事業者向けに提供している在庫保管・商品発送代行サービスであり、Amazonが出品者に代わり注文を受け、商品を出荷するプログラムだ。出品者は商品をAmazon Japan Logistics のフルフィルメントセンターに納品すれば、その後は全てAmazonが在庫保管・配送・受注したあとのカスタマーサービスまで代行してくれるサービスである。

ツール導入によるメリット

ツール導入によるメリット

今回AmazonのFBAにて「在庫健全化ツール」を提供することで、FBA在庫を持っている販売事業者が在庫管理ソフトを削減して販売機会の拡大を支援することが目的である。

「在庫健全化ツール」には3つの管理画面がある。①在庫ダッシュボード ②余剰在庫の管理 ③在庫の保管日数 である。

まず①の在庫ダッシュボードでは、FBA在庫のパフォーマンスや重要指標が表示される。つまり販売機会損失額や売れ残る可能性のある余剰在庫数などが確認できるうえ、セクションごとに収益性の改善が期待できる在庫一覧にアクセス可能なのだ。
②の余剰在庫の管理では過去の在庫回転率等から余剰な在庫を特定することができる。そして特定したデータを元に販売促進が期待できる改善策を提案してくれる。
③の在庫保管日数では、倉庫に保管されている在庫期間・在庫一掃実施日に発生する長期在庫保管手数料の見積りが表示される。在庫管理コストの最適化ができる。

上記の管理画面の効果をまとめるとEC事業者が使う在庫管理ソフトを削減し、FBA在庫を明示し、改善策の提案を行ってくれることによって収益性の改善が期待できる。

利益アップの戦略を図る時に挙げられるのが、コスト削減などの目先の問題になりがちである。しかし実は在庫管理も利益アップにおいて重要な項目なのだ。在庫管理ができていないと余分な在庫等が明確化できずに無駄なコストがかかってしまう。つまり在庫管理はコスト削減につながっているのだ。在庫管理をして余分な在庫をなくしていくことで、在庫管理コストの最適化をして販売促進していくことができるはずである。
今回のFBA「在庫健全化ツール」には在庫管理に悩んでいたり、在庫管理の重要さに気がついていないEC事業者の課題を一緒に解決してくれるような、一緒に利益アップに向かって進んで行ってくれるようなツールだろう。約18万人ものEC事業者を抱えるAmazonだからこそ見えてきた課題であり、作成したツールだ。「在庫健全化ツール」を利用して在庫管理ソフトを削減することで業務の効率化を図る、FBA在庫を明示し無駄なコストを削減することでより販売機会を拡大できるように支援してもらえるのではないだろうか。