DeNA、決算発表。2016年前期は増益目指す

利根川 舞

 株式会社ディー・エヌ・エー(以下「DeNA」)が2015年度の決算説明会を開催。2015年度は通期で増収を達成。第4四半期は、売上収益・営業利益ともにガイダンス並みで着地した。

 EC事業において、DeNAトラベルではオンライン航空券販売市場での競争力を高めつつ、取扱い高の成長が加速。取扱高502億円(前期比26%増)となった。また、DeNA B to B market譲渡もあったが、ショッピング取扱高は2014年度の641億円から3%減で622億円となった。

 一方で、ゲーム事業では、アプリコイン消費が順調に伸長し、四半期あたり約180億円に成長(前同期比156億円)。国内コイン消費では第4四半期は、一時要因があった「グラブルーファンタジー(提供:Cygames)」が当初想定より下がる傾向にあったようだ。

出典:2015年度 決算説明会資料

 2016年度も経営資源配分の優先順位は変わらず、ゲーム事業での競争優位構築と、有望な新規事業を加速させる投資により重きをおくという。ゲーム事業では新規アプリ開発のリソース確保のみならず、既存主要アプリの運用リソースを強化。

 また、有望な新規事業の成長を加速させる、MERY、iemo、Find Travel等のキュレーションプラットフォーム事業は2016年度下期の黒字転換・2017年度中の四半期営業利益10億円以上の創出を目指す。具体的には、リソースを強化し、シナジーを目的としたM&Aも適宜検討していくという。

 そして、中長期視点での新たな柱創出へ向け挑戦。オートモーティブ事業・ヘルスケア事業は、投資額を一定水準にコントロールしながら、中長期での新たな事業の柱になることを目指す。

 昨年の5月に株式会社オークファンへDeNA B to B marketを売却したものの、取扱高の減少が3%に抑えられており、DeNAショッピング、auショッピングモール、SEIYUドットコムなどでの奮闘が感じられる。

 また、今年度はキュレーションプラットフォーム事業においても注力していくとのこと。ECのメディア化がトレンドになりつある今、そういった、DeNAが抱えるキュレーションメディアとショッピング事業の連携などについても、注目する必要がありそうだ。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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