3D機能で商品がリアルに！

　世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay（イーベイ）」は、オーストラリア大手小売業者のマイヤー社と提携し、世界初のバーチャルリアリティ百貨店（以下、VR百貨店）を立ち上げた。

　eBayが提供するVR百貨店は、リアル店舗の優れている点とEC店舗の便利さをユーザーに提供する。ユーザーは、EC百貨店専用に設計されたVRヘッドセット「ショップティカル」を通して、マイヤー社ストア内で、12,500以上にも及ぶ商品を3Dで閲覧することができるため、デザインや質感など商品を理解しやすくする。VR百貨店でのショッピングは非常に簡単で、視線を送ることによりVR内を移動し、ユーザーが気になる商品の「情報」アイコンに視線を固定することで、その商品の仕様、価格、在庫、配送などの詳細情報を見ることが可能だ。また、「カートに追加」アイコンに視線を固定することで、eBayアプリを通じ、簡単に購入を完了することができる。
実際のVR百貨店の構造は、以下の動画で説明されている。




　VR百貨店はeBay.com.auのAPI（アプリケーションプラグラミングインターフェース）に接続されており、マイヤー社の取扱商品、価格、在庫情報がリアルタイムで更新される。これにより、ユーザーが欲しい商品と情報をリアルタイムで入手できる世界初のVRショッピング体験を実現する。

　eBay Australia and New Zealand代表取締役 Jooman Park氏のコメントは次の通りだ。「eBayは、バーチャル環境にEコマース体験をただ複製するだけにとどまらず、従来の小売りのもっとも優れた要素を取り入れ、Eコマースの優れた閲覧機能、選択機能、パーソナライズ機能および効率をさらに向上させたサービスを提供していくことが重要だと考えています。」

　EC店舗上の商品の写真は、どんなに綺麗でクオリティーが高くても、商品のイメージがしにくいことがある。そこで、今回のように3Dで画像を見ることができれば、イメージがしやすく、購買意欲が高まる。eBayのように商品の見せ方を工夫することによって、購買意欲を刺激することができるのではないだろうか。