ハンドメイドマーケット「Creema」11億円の資金調達

ECのミカタ編集部

本当にいいものが埋もれないように・・・

 ハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」を運営する株式会社クリーマ(以下、クリーマ)は、株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ(以下、グロービス・キャピタル・パートナーズ)をリードインベスターとする、総額11億円の資金調達を実行する。また、既存株主として、KDDI株式会社(以下、KDDI)によるコーポレートベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund」、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(以下、ベンチャーキャピタル)、クリーマ創業者の丸林耕太郎氏も今回の第三者割当増資に参加する。

 Creemaは、創作活動に取り組む全国のクリエイターと消費者が、オンライン上で直接オリジナル作品を売買できるCtoCマーケットプレイスだ。本当にいいものが埋もれてしまうことのない、フェアで新しい巨大経済圏を確立することを目指し、2010年にサービスを開始した。現在、プロおよびプロを目指すクリエイターが中心の6万人の出店者による、240万点ものオリジナル作品が出品され、本年の流通総額は通期100億円を見込んでいる。

 また、オンライン上だけでなく、東京ビッグサイトで大規模イベント「ハンドメイドインジャパンフェス」の開催や、ルミネ新宿店にて常設ショップ「Creema Store」を運営するなど、Creemaに出店するクリエイターの作品を消費者がリアルの場で購入できる取組みも推進し、日本のクラフト文化を醸成に力を注いでいる。

クリーマへの期待を込めて・・・

 今回の資金調達を受け、採用・開発・マーケティングの強化をはじめ、新規事業や海外展開も視野に入れる。また、ビジョンを実現するためのあらゆる施策を実施している。優れた完成と技術を持つ全国のクリエイターと共に、日本のものづくり文化をさらに拡大できるように全力で取り組んでいく。

 グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー、COO今野穣氏とKDDI 戦略推進部長 江幡智広氏からコメントは以下の通りである。

【グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー、COO今野穣氏】
「私が最初に丸林社長にお会いしたのは、同社を起業してすぐのタイミング。その時には、凄いエネルギーを持っていたリーダーだなという記憶が鮮明に残っていたのですが、この度、同社の今後の成長にコミットすることができ、念願叶って大変嬉しく思います。
 インターネットおよびスマートデバイスの普及によって、あらゆる社会活動がフラット化していく流れの中、ユーザーは様々な情報に容易に触れることができるようになりました。この変化は、ものづくりの局面で言えば、ユーザーの興味・志向が多様化するとともに、個人の作家でも作品を世界中に届けられることを意味しています。想いを持ってものづくりをされている方、自分だけの何かを探している方にとって、クリーマは今まさに必要とされているプラットフォームだと思います。
 一方、多様なニーズを取り込む点においては高い運営力が求められます。チームクリーマは、作家やユーザーと想いを合わせたキメの細かい運営をなされ、今後更に成長を加速させるための大変重要な哲学をお持ちだと思っています。」

【KDDI 戦略推進部長 江幡智広氏】
「ハンドメイドマーケットプレイス市場は拡大し、さらにスマートフォンの普及がかさなり、クリエイター・消費者の双方にとって非常に身近なものに変わってきています。オンラインのみならず、リアルなイベントを通じて、クリエイターの思いを繋いでいるクリーマには、人と人を繋ぐKDDIとしてもさらなる成長を期待しています。」

 現代は、ハンドメイドの作品が流行している。だが、せっかく素敵なものを作ったとしても、売れる場所が無いと意味が無い。その問題を解決するために「Creema」があって、そのわけは、Creemaでは、無料で出品することができるため、出品がしやすいからだ。そうしたメリットもあり、話題となっているCreemaが資金調達を実行したことで、今後、出品者と購入者の環境がより、使いやすく整備されるだろう。今後のCreemaの動きから目が離せない。


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