売上向上の鍵は「休日」?休日に実施する施策とは【socket調べ】

ECのミカタ編集部

「Flipdesk」経由の購買額は・・・?

 スマートフォン向けおもてなし販促プラットフォーム「Flipdesk」を提供する株式会社socket(以下、socket)は、「Flipdesk」経由での購買額が500億円を突破したことを受け、過去1年間(2015年5月1日~2016年4月30日)の購買データを集計し、ECサイトにおける消費者の購買状況を調査した。

 2015年8月末時点の「Flipdesk」経由での購買額は約80億円であり、わずか8ヶ月で6.3倍の増加となった。これは、導入企業各社が「Flipdesk」を使って効果的な施策を実施していることとなる。それを受け、効果的にCVRを上げる施策設計の参考データとして、「Flipdesk」が蓄積した年間データを集計、調査を行った。

日曜日の平均購買単価は、水曜日の1.6倍?

日曜日の平均購買単価は、水曜日の1.6倍?

 曜日ごとに売上を比較すると、土曜日と日曜日の売上が高く、平均購買単価も高い結果となった。その中でも、日曜日の平均購買単価は、最も低い水曜日と比較して約1.6倍高い。休日は平日よりも買い物に使える時間が長いことから、高額な商品の購入を決定しやすくなることが結果から読み取れる。

 さらに、時間ごとに比較すると、平日は11時に売上がピークとなり、帰宅後の21時以降から徐々に売上が上がっていく。また、休日に関しては、11時以降から夕食の時間帯までは継続的な売上があり、時間の制限を受けることなく、購買行動をしている。

 また、連休に関しては、通常の土日と3連休を比較すると、3連休の方が1日あたりの平均売上が高い傾向にあり、GWと年末年始の長期休暇は消費が控えている。さらに、3連休、GW、年末年始の各期間ともに、最も売上が高かったのは連休最終日という結果となった。

 実際に「Flipdesk」の曜日ターゲティングを実施して、受注件数が112%改善したECがある。それは、株式会社メガネスーパー(以下、メガネスーパー)である。週末(金~日)にクーポン施策を実施したところ、実施を行っていない平日と比べて受注件数が112%改善したという結果が出た。このように「Flipdesk」では、サイト訪問者の行動や属性だけでなく、曜日や時間帯でのターゲティングもできるため、サイトごとに特有の消費傾向に応じた施策を実施することが可能だ。

 ECは、忙しいときでも自由に買い物ができるところが大きな魅力だが、やはり、休日の方が利用する人が多い。休日だからこそ、店舗に行ってショッピングをすることが予想されるが、実際はそうでもない。人が混み合う休日だからこそ、家でゆっくりしながらECでショッピングを楽しむのだ。この調査結果を受け、メガネスーパーのように、休日にクーポンを出す等の施策を実施すると、今よりももっと売上が伸びるのではないだろうか。


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